こんにちは、あだハンです。
ネットでキャンツー関連の質問を見かけたので、私が質問された訳でもないのに勝手に答えていこうと思います。
今回は以下の質問に真面目に考えて答えてみたいと思います。
キャンツー初心者ですが、皆さんどんなシュラフを使っていますか?
どんなシュラフがオススメでしょうか?
悩みますよね、シュラフ選び。
キャンプ用品店や登山用品店でシュラフを選ぼうにもたくさんありますし、やたら高価な物が並んでいるのを見ると、「え?こんなにするの?」と尻込みをしてしまいそうです。
でも、キャンプツーリングで求められるスペックを理解していれば、それほど迷わず後悔のしない買い物ができますよ!
キャンツーシュラフで見るべきポイントは以下の通り。
- 適応シーズン(適応温度帯)
- 中綿の素材と収納サイズ
- 価格とアフターサービス
色々考えるのめんどくさいよ
大丈夫!今からご紹介するオススメ5選から選べば、無駄な出費はしなくて済みますよ!
それでは解説とオススメシュラフをご紹介していきます。
キャンツーにオススメなシュラフ5選
キャンツーで使われるシュラフでオススメなものを早速ご紹介します。
バイクに積載するためのコンパクトさ、キャンプツーリングの季節にあった適応温度帯、価格と信頼性から総合的に判断したものです。
後から根拠とするシュラフ選びのポイントを解説していきますので、お時間ある人は最後まで、ぜひご覧ください。
No.1 モンベル ダウンハガー650 #3
【オススメ度:
】コストパフォーマンス、ブランド、収納時のコンパクト性能などを総合的に評価すると、買って損はない一品です。
マミー型でありながらも、伸縮性のある縫製により圧迫感を感じることなく快適に眠ることができます。
さすがモンベルと言うべき製品です。
No.2 モンベル シームレスダウンハガー800 #3
【オススメ度:
】先ほどのダウンハガー650#3よりもダウンのフィルパワー(FP)が800とアップしています。
それにもかかわらず、収納性能つまりコンパクトさは私の調査の中ではダントツです。
その分お値段に反映されてしまうんですけどね…
事実私はこのシュラフの愛用者です。多少余分にお金が出せるなら、この選択が最良です!
No.3 デイトナ(ナンガ) オーロラライト400DXツーリングエディション
【オススメ度:
】シュラフの有名なメーカーとしてNANGA(ナンガ)は外せません。少しお値段は張るのですが、シュラフの品質は極上です。
きっと一生物として大切に扱う満足感を与えてくれます。
本当であれば、キャンプや登山に登場シュラフであればNANGAのオーロラライトの450DXあたりをオススメしたいところです。
しかし、バイク用品メーカーのデイトナからツーリング用のナンガシュラフが発売されていますので、キャンツー用シュラフとしてこちらを挙げさせていただきました。
ツーリング用をうたっているだけあって、バイク積載時の防水仕様のケースなど細かいこだわりが感じられる一品です。
No.4 イスカ アルファライト700X
【オススメ度:
】日本のシュラフメーカーのイスカさんです。
足が窮屈に感じないように立体縫製されていたり、日本の有名な山々に合わせてどのシュラフが最適化などをホームページで公開してるあたりが、細かい気遣いのできる日本のメーカーさんって感じですね。
ここでご紹介するアルファライトシリーズは、化学繊維の中綿を使っているにもかかわらず、軽量コンパクトを実現しており、さらにコストパフォーマンスは随一です。
No.5 イスカ アルファライト500X
【オススメ度:
】冬場の氷点下を想定するならアルファライト700X、キャンツー特化型つまり夏周辺しか使わないのなら500Xで十分対応可能です。
5番目にご紹介していますが、「初めてシュラフを買うので、とにかくコストを低く抑えたい」人にはこのアルファライト500Xをオススメします。
キャンツーオススメシュラフ比較表
オススメした5つのシュラフについて、スペックの比較表を作ってみましたので、どうぞ参考にしてみてください。
モンベル ダウンハガー650#3 | モンベル シームレスダウンハガー800#3 | デイトナ(ナンガ) オーロラライト400DXツーリングエディション | イスカ アルファライト700X | アルファライト500X | |
---|---|---|---|---|---|
中綿素材 | ダウン(650FP) | ダウン(800FP) | ダウン(760 FP) | 化学繊維 | 化学繊維 |
適応身長 | 〜183cm | 〜183cm | 〜180cm | 203*81cm | 203*81cm |
収納サイズ | 15*30cm | 13*26cm | 17.5*30cm | 19*35cm | 18*34cm |
重量 | 695g | 531g | 850g | 1300g | 1000g |
快適外気温 | 3℃ | 4℃ | 3℃ | ||
下限外気温 | −2℃ | −1℃ | −2℃ | −6℃ | 0℃ |
価格帯 | 26,400円 | 34,100円 | 42,900円 | 19,800円 | 18,700円 |
購入する | 購入する | 購入する | 購入する | 購入する |
スペック比較でいえば、モンベルのシームレスダウンハガーが全体的に頭ひとつ飛び出しているのですが、イスカのアルファライトは値段の部分で他を圧倒しています。
生涯保証と言われれば、ナンガのシュラフもお得に見えてきます。
キャンプツーリングで使うシュラフの選び方と考え方
現状、シュラフを選ぶとすれば、登山アイテムやキャンプアイテムとしてのシュラフから選ぶしかないです。
ただ、登山や車キャンプとバイクキャンプでは求めるものに違いがあって当然です。
バイクキャンプで使うシュラフに求められる性能としては、収納時のコンパクトさが最も大きなポイントです。
ここは登山と同じですね。
実際キャンツー用シュラフは登山用シュラフから選ぶことが多いですから。
ただ、登山シュラフのようなガチ性能もいらないと言うのが正直なところです。
本格的な登山シュラフはむちゃくちゃ高いですからね。
シュラフの適応シーズン(適応温度帯)
まずはキャンツーをする季節やシチュエーションを考えてみます。
キャンツーというくらいですから、バイクで出かけられる季節といえば4〜11月くらいまでです。
つまり降雪のある12〜3月は基本的にバイクでキャンプはしないのが普通です。
最もキャンツーが盛んになるのは夏休みを挟む7月〜9月頃ですね。
この時期だけを狙ってキャンツーをするなら、適応温度が10℃以上もあれば十分です(コストは一万円以下でも十分)。
真夏は暑くてシュラフなんかで寝られません。せいぜいお腹が冷えないように腹掛けとして使っているくらいです。
一方で4月や11月は一桁台となり、氷点下になる時も珍しくありません。
そんな時期を狙うなら、0℃あたりの適応温度帯に対応していて欲しいですね。
私のおすすめのシュラフ選びの方法は、春秋用を考えて3シーズン用を購入することです(コストとしては1.5万円〜3万円)。
夏はそのシュラフを使ってもいいし、腹掛けだけを別で持って行っても良いと思います。
ただし、いくら夏とはいえ山の上の方では気温が下がりますので、防寒具で調節できるように必ずインナーダウンなどの何かは持っていきましょう(私は大体ユニクロのダウンを持っていきます、コンパクトになるので)。
シュラフのスペック記載の適応温度について
シュラフを選ぶ際、スペック表にある快適温度とか限界温度を参考にすることもできます。
適応温度の表記は各社で異なるのですが、次のようなクラス分けがされることが多いです。
- コンフォート(快適温度):快適に眠れる温度
- リミット(限界温度):工夫してなんとか眠れる温度
- エクストリーム温度:三途の川若しくは天使が見えるかもしれない温度
メーカーによってはどちらか一方のみしか記載していないこともあり、実際何を持って快適なのか限界なのか厳密な答えはありません。
よく言われるのが、「5℃余裕を持って買え」ということです。
予想気温が0℃なら、シュラフは−5℃対応じゃないと辛いよ〜ということです。
服装で工夫するのもありです。
- 夏だけなら快適温度10℃以上で十分(ブランケットでも代用できる)
- オススメは春夏秋の3シーズン用
- 下限温度は−2〜0℃適応だと安心
防寒性能は足し算できます。マット・シュラフ・カバー・服装を少しずつ暖かいものに変えるだけで防寒度はグッと上がりますよ!
中綿素材(化繊とダウン)・収納サイズ
シュラフの性能を大きく左右するのが、中綿の素材です。
大きく分けて、ダウン(羽毛)と化学繊維(ポリエステルなど)の2種類があります。
ダウン | 化学繊維 |
---|---|
保温力が高い 軽量コンパクト 値段が高い 取り扱いに注意が必要 水濡れに弱い | 値段が安い 取り扱いが楽 水濡れに比較的強い ダウンより保温性に劣る 重くて嵩張る |
ダウンは天然素材であるため化学繊維と比べて取り扱いに注意が必要ですが、保温力に優れ軽量コンパクトという利点があります。お値段は高めになります。
ダウンは水に濡れてしまうと保温力を一気に失うため、雨の日のキャンツーでは濡らさないように細心の注意が必要です。
使わない時はストレージバッグ(ゆったり大きめのメッシュの袋)に入れて保管する・洗う時は業者に任せるか専用の洗剤を使うなど気を使ってあげる必要がありますね。
化学繊維はダウンに比べて取り扱いが楽で安く買えますが、嵩張る傾向にあります。
最近では化学繊維でも、メーカーの工夫で保温力の高い構造のものもあります。
体重のかかる背中部分は、潰れてしまうダウンではなく、あえて構造を保ちやすい化学繊維を使っているシュラフもありますので、そのポイントを見出すとますますシュラフ選びに迷ってしまいますね。
キャンプツーリングでは、やはり一番気になるのが収納サイズ。
シュラフはできれば水に濡らしたくないので、防水バッグに収まってくれるのが理想的。
そうするとやっぱりコンパクトに収納できることが一番ですね。
マミー型と封筒型
シュラフの形状もご紹介しておきます。
大きく分けてマミー型(エジプトミイラの棺桶のような形)と、封筒型(長方形)の2種類に分けられます。
マミー型
マミー型は足の部分が細くなった形状をしています。
その分嵩張らないというメリットがありますが、足が窮屈に感じられることもあります。
余分な隙間がないので保温性はこちらの方が高くなりますので、高規格なシュラフではこちらの形状のものが多くなります。
モンベルのように伸縮性を持たせたり、イスカのように立体縫製により窮屈さを軽減している製品もあります。
封筒型
封筒型は、布団のように長方形をしています。
製造工程も少なくコストパフォーマンスに優れた製品ではこの形状をしているものが多いです。
足を投げ出して寝たい人にはこちらの方があっていると思いますが、その使い方だと毛布だけでも良さそうですね。
キャンツーで使うシュラフを選ぶには、マミー型になる傾向が強いと思いますが、体格が大きくシュラフのサイズにこだわりがある人や、真夏しかキャンツーに行かない、毛布がわりにしか使わないという人はコストパフォーマンスに優れた封筒型を選んでも良いかもしれません。
価格とアフターサービス
シュラフ選びの最後のポイントは、やっぱり価格でしょう。
上を見たらキリがありません。5〜6万円もするシュラフを使っているひとも少なくありません。
そういう人は、眠りにこだわりがある人、ヘビーキャンパーさんたちに多い気がします。
多くのバイクキャンパーさんたちが使っているのは、1〜3万円台のシュラフだと思います。
さらにもっと安いシュラフ(数千円の中華製激安シュラフ)で頑張っている人もたくさんいます。
現状、自分が出せる金額はいくらまでなのか、ここを最初に決めておくのは重要です。
安いシュラフから始めてステップアップするのも王道ですが、中堅どころを最初に買って、長く使うのも長期的に見ればお得です。
中堅どころのオススメシュラフは、この記事で最初にご紹介した製品たちですので、参考にしてみてください。
モンベルやイスカ、NANGAなどの有名ブランドでは、修理やクリーニングなどのアフターサービスも充実しています。
穴あきや小さな裂けなどの修理なら数千円からやってもらえます。
中華製ブランドだとアフターサービスは期待薄なので注意が必要ですね。