キャンプツーリングの雨対策【雨でも快適に過ごすために必要なこと】

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こんにちは、あだハンです。

今回は、雨の日のキャンプツーリングについて解説していこうと思います。

みなさんせっかくのキャンプツーリングで雨が降ったらどうしてますか?

せっかくキャンプツーリングを計画していたのに、どうやら雨予報だ

天気ばかりはどうしようもありませんね。

諦めて、予定を延期する人も多いのではないでしょうか。

でも、雨が降るのか降らないのか微妙な予報の時だってあります。

せっかく計画したのだから、なんとか行きたいのが正直なところ。

多少の雨なら、準備と知識でなんとか強行できちゃいます。

雨でも快適なキャンプツーリングをするコツを、今回はご紹介していきます。

あだハン

警報レベルの降雨が予想されるような時は、安全のために予定を延期してください!

この記事でわかること
  • 雨の日のバイクへの荷物の積載方法
  • 雨の日のキャンプサイト設営方法
  • 雨の日のサイト撤収方法
  • 雨対策グッズ
この記事を書いた人

HONDA CT125 ハンターカブに乗ってキャンプやツーリングに出かけるのが趣味です。バイク歴は20年くらい、排気量がだんだんサイズダウンして今のハンターに落ち着きました。キャンプ歴は16年くらい、ソロでは3年くらいやっています。
ブログやTwitterYoutubeでキャンプツーリングの話題を発信しています。ぜひチェックしてみてください!

思い返すとHONDAバイクばかり乗っています。
目次

ツーリングのための雨対策

まずは、バイクに乗っている自分自身の雨対策について考えていきます。

キャンプ場に到着するまでに、体がびしょびしょに濡れてしまっては体力的にも気力的にもキャンプを続行することは困難になります。

まず第一に、自分の体を濡らさないことが重要です

もし濡れてしまった場合に備えて着替え(特に下着)の準備はしておきましょう。

レインウェア

雨のツーリング時には、バイク用のレインウェアが必要不可欠です。

ポンチョや自転車用のレインウェアではバイク用には決して向いてはいません。

バイクは自転車などより高速で走行しますので、風対策が必要不可欠だからです。

つまり、普段は上から降ってくる雨ですが、バイクの場合は真横や正面から水が降ってくるのです。

しかも、バイクの走行速度が雨の水圧に加算されます。

バイクに適したレインウェアの機能としては以下のポイントに注意が必要です。

  • 余分なバタつきがないこと
  • ファスナー部分が止水ファスナーになっているor二重布になっている
  • バイクウェアの上に着るため、サイズに余裕があり動きやすいこと

スペックは防水性や耐水圧などでピンキリですが、バイク用を謳っているレインウェアなら、基本的なスペックは備えているはずです。

コストの安いものは布が分厚く、動きにくかったり畳んだ時のサイズがあまりコンパクトではなかったりしますので、実際にバイクショップで触って確かめてみることがおすすめです。

コストの高いものでは、ゴアテックスなどの雨は通さないけれども湿気は逃す素材を使っていたり、デザインが良かったりします。

バイクウェアの中には撥水機能を持つものがあり、多少の雨なら平気というウェアもあったりしますが、本格的な雨の場合はやはりレインウェアの使用が推奨されているものがほとんどです。

グローブ

グローブに関しては、人によっては濡れても全く構わないという人もいます。

防水グローブは操作性が悪いものが多く、防水性と操作性を兼ね備えた良いものを買おうとすると、かなり高額になりがちです(完全防水はバイク用グローブではかなり難しいです)。

それならいっそのこと、メッシュグローブにしておいて濡れても気にしないという判断もありですが、これは夏季に限った話です。

冬季では、雨にグローブが濡れたままではとてもバイクの操縦なんてできません。

指先がかじかんで動かなくなるだけでなく、下手をすれば凍傷で切り落とすことにもなりかねません。

冬用の防水グローブを一つは持っておくべきです

冬の降雨ほどバイク乗りにとって辛いものはありません。

特に手の保温は濡れないこと以上に大切です。

事故に直結するので、ここは工夫の必要があります。

ネオプレーン素材のグローブは、濡れても保温されるので割と温かく感じます。

ハンドルにカバーを付けることも有効です。

お金に余裕があれば、ハンドルウォーマーの装備を付ければ最高ですね。

足は濡らさないに越したことはありません。

手と違って足の場合は、自然に乾かしたりすぐに拭くということができません。

濡れた足で長時間過ごすことはとてつもなく不快です。

足の場合は雑菌も繁殖しやすく、濡れたままにしておけば匂いの元です。

理想は防水で足首より上も保護してくれるライディングブーツです。

バイクの場合、くるぶしが見えるようなローカットの靴では防水であっても足首から水が侵入してきます。

ブーツなら、足首の防水も完璧です。

もし、ブーツが嫌だという場合には、靴カバーという手もあります

とにかく、足をつたって降りてくる雫を、靴の中に入れない工夫が必要です。

バイクへの荷物の積載に関する雨対策

荷物の雨対策としては

  • 防水バッグを使う
  • レインカバーを被せる

この二つが王道です。

ただ、荷物を濡らさないだけでなく、キャンプ場で開封した時に他の荷物を濡らさない工夫も必要です。

濡れてもいいものと濡らしたくないもの

キャンプで使う道具には、濡れてもいいものと濡らしたくないものがあります。

まずはこの違いを理解して、どれだけの防水対策を施すのかを考えてみましょう。

濡れてもいいものの例
  • 焚き火台やポールなどの金属製品(錆びないもの)
  • タープなどの濡れる事が前提のもの
  • テーブルやクッカー、ガス缶など濡れても機能的に支障のないもの

焚き火台やポールなどは、濡れたところで故障はしませんし、機能的に問題はありません。

金属製のテーブルや、クッカー、ガス缶も濡れたところで問題にはならないでしょう。

使うときに水滴を払うぐらいで十分使用に耐えられます。

タープにしても、そもそも濡れることが前提の道具です。

こうした道具に関しては、バイクに積載する時に特に気にする必要はありません。

濡らしたくないものの例
  • インナーテント
  • シュラフ
  • チェア
  • スマホやモバイルバッテリーなどの電子部品が使われているもの
  • 財布などの貴重品
  • 着替えやタオル

身に付けるものや直接体に触れるものは濡らしたくないものとなります。

特にインナーテント内は、雨キャンプでの最後のドライゾーンとして濡らさないまま死守しなければいけません。

濡れたシュラフなんかでは絶対眠れませんし、座ると水が染みてくるチェアなんて座りたくないですよね。

貴重品や電子製品も濡れらさないように細心の注意が必要です。

濡らしたくないものは、バイクに積載するところから完全防水を目指しましょう

コンテナボックスやホームセンター箱

私の乗っているハンターカブでは、コンテナボックスや通称ホムセン箱と呼ばれるボックスを荷台に載せる事ができます。

キャンプで使われるラゲッジボックスなどもよく利用されます。

カブシリーズでは、こうした大きな箱を載せる事ができるので重宝します。

ボックスの防水性はかなり優秀です。

唯一、雨の侵入が心配されるのが、本体と蓋との隙間。

荷物を入れ過ぎて蓋が浮いてしまわないように気をつけなければいけません。

もし、心配な場合は上からグランドシートをかぶせて上部を紐で縛ってしまえばより安心です。

荷台が小さなSS(スーパースポーツ)タイプではホムセン箱は取り付けが難しいため、防水バッグを使うことになります。

防水バッグ

バイクに荷物を積載しようとすれば、荷台に載せるキャリーバッグとサイドバッグが一般的です。

バイクによっては、ハンドルに載せるハンドルバッグやタンクに取り付けるタンクバッグなども利用できます。

それぞれのバッグで、防水機能を持つ製品を選べば良いのですが、防水性能はそれぞれですのでよくレビューを確認して買う必要があります。

バッグにはレインカバーがついている物もあります。

レインカバーをつける場合、キャリーバッグは上から被せられるので、下部が多少閉じきれなくても雨が侵入することは少ないのですが、サイドバッグの場合には、サイドバッグサポートとの取り付け部分が横部になりますので、たまに横が濡れてしまう事があります。

タープやグランドシートは一番取り出しやすい位置に積載する

雨の中、キャンプ場についてからせっかく雨対策を施した荷物を全部出さなければならないとすると、そこで一気に雨に濡れてしまいます。

キャンプサイトにバイクを停めたら、まずやることはタープを張ることです。

タープが張れたら荷物を濡らさないようにタープ下に展開させますが、地面も濡れているため、グランドシートを敷いておきましょう。

そのためには、タープやグランドシートは取り出しやすい位置にしまっておくべきです。

キャンプサイト設営の雨対策

とりあえず、なんとか中身は濡れずにキャンプサイトに到着する事ができました。

次にすることは、キャンプサイトの設営ですが、ここでもできるだけ荷物を雨に濡らしたくはありません。

雨のキャンプサイトで気を付けるポイントについて解説していきます。

キャンプサイトのどこにテントやタープを張るのか

キャンプサイトに到着したら、まずはじっくりとサイトの地面を見てください。

低い場所には水たまりができていることでしょう。

小川のように雨が流れ出しているところもあるかもしれません。

芝生もあれば土が剥き出しの場所もあるでしょう。

それではどこにタープとテントを設置すべきでしょうか。

  • 水たまりを避ける
  • 小川を避ける
  • 土の場所はテントを汚しやすいので避ける

小高い草地に立てるのが正解です。

夏の晴れた日では草地に設置すると虫が多いため避けることもありますが、雨の場合は草地の方がテントを汚さずにすみます。

雨のキャンプでは、人が歩き回った地面がどんどんぐちゃぐちゃになっていきます。

そして雨の飛沫で泥水がはね上げられ、テントやチェア、テーブル、いろんなものが汚れていきます。

草地の上なら、かなり軽減できますのでぜひ覚えておいてください。

ペグは長いものを

雨で重くなったタープやテントの布をしっかり張るためには、普段以上にペグを地面に効かせる必要があります。

しかし、雨で地面がぬかるんでいるため、通常よりもペグが効きません。

もし、使っているペグがタープやテント付属の長さが10センチくらいしかない安いアルミ製ペグだと、役に立たない可能性が高いです。

少なくとも20センチ以上はある鍛造ペグやチタン製ペグ、ぬかるみに強いV字型のペグなどを持っていきましょう。

設営時に短いペグしかなく設営に困った場合には、

  • ペグに石を乗せて補強
  • ロープを石そのものに結ぶ
  • 近くの立木を利用する
  • バイクそのものに結びつける

などの方法で、設営にチャレンジしてみましょう。

雨の日のサイト設営の順番

できるだけ荷物を濡らさないようにするためには、設営する順番が重要となります。

STEP
兎にも角にもまずはタープ

雨の当たらない場所をまずは確保しなければいけません。バイクウェアのまま、まずはタープを設営していきます。

STEP
荷物置き用のグランドシートを敷く

タープが設営できたことで、雨が当たらないスペースができました。

次に、荷物が地面の水で濡れてしまわないように、グランドシートを敷きます。

シートの上にバイクの荷物を下ろしていきます。

STEP
動きやすい格好になる

ひとまず、ここでバイクウェアを脱いで動きやすい格好になります。

ポンチョやカッパを持っているならそれも着ておきます。

STEP
テントを設置する

タープ下にテントを設置していきます。

雨の日のレイアウトとしては小川張りなどがおすすめです。

テントの前室をタープ下に潜らせることで、雨に当たらずにタープとテント内の移動ができるようになります。

STEP
テント内に濡らしたくない荷物を移動させる

テントができたら、テント内に濡らしたくない荷物を移動させます。

私の場合は、マットやシュラフ、着替え、貴重品、電子製品、ヘルメットも拭き上げて入れてしまいます。

とにかく濡らしたくないものは片っ端からぶち込みます。

STEP
タープ下のレイアウト設営

ここまで来たら、あとはゆっくりとタープ下のレイアウトを整えてキャンプの開始です。

キャンプサイト撤収時の雨対策

撤収時のサイトの解体順序は、設営時と全く逆となります。

あとは帰るだけですから、多少濡れても構わない物もありますが、それでもやはり濡らさないことに越したことはありません。

STEP
まずは絶対に濡らしたくないものを収納

貴重品や電子製品などはまず最初に防水バッグやボックスに収納します。

STEP
シュラフや着替えなど次に濡らしたくないものを収納

使用が終わったものなら多少濡れても構いませんが、あまり濡らしてしまうと重かったりカビが生えたりといい事はありません。できるだけ濡らさないように収納します。

タープ下の荷物の収納も進めておきましょう。

STEP
テントの撤収

設営時と同じように、タープ下にグランドシートを敷いて荷物を一箇所に集めておきます。

テント内の荷物も空にして、テントを撤収します。

作業はタープ内で完結させたいところですが、テントほど大きいとそうもいきませんので、カッパを着て作業します。

濡れたテントは収納が非常に難しいのですが、できるだけコンパクトにたたみます。

STEP
荷物の積載

まだタープが設置してある状態で荷物のバイクへの積載を行ってしまいます。

荷物の積載と並行して、自分のウェアの着替えも行います。

最後の最後にタープとシートのみが残るようにします。

STEP
タープとシートの片付け

最後に、タープとシートを畳んでバイクに積載します。

この時の撤収は、動きにくいバイクウェアだと息切れするほど大変ですが頑張りましょう。

帰宅後にやるべきこと

無事、キャンプツーリングから帰宅しました。

疲れた〜と横になりたいところですが、やっておくべき事があります。

それは、とにかく乾かすことです。

乾かさないと…
  • 電子製品が湿気で故障する場合があります
  • 生乾きの嫌な匂いが染み付きます
  • カビが生えます
  • 色落ちや色むらなどが発生します
  • 鉄製品が錆びます
  • 変な虫が湧いたりすることも

帰宅後にまだ雨が降っている場合などはその日のうちに干すことは難しいですが、できるだけ早めに数日中に干すことが大切です。

私の場合は、二階のベランダから大胆に干しています。テントの膜は大きいので、ベランダからぶら下げる方が干すのは楽ですね。

小物類なら、ボックスや防水バッグから出して、部屋においておくだけでも乾燥させる事ができます。

とにかく全部表に出すことで、通気が良くなり乾燥させる事ができます。

これをやっておかないと、次のキャンプで不快な思いをすることになりますので、是非やっておきましょう

雨対策グッズ

雨キャンプで便利な防水用品をご紹介しておきます。

バイクの積載便利グッズ

バイクに積載する際に、この防水バッグに入れておくと全く濡れることなく荷物を雨から保護してくれます。

私も以前の型式のものをかなり昔から使っていますが、全くへたる様子もなく、10年以上現役です。

簡易的なリュックにもなります。

バイクに積載するときは、ベルトやメッシュでくくりつけます。

私の場合は、これにテントを袋ごと突っ込んで、余ったところにシュラフやエアーピローを押し込んでます。

サイドバッグは、私はこれをハンターカブに取り付けてます。

アメリカンバイク用とのことですが、ハンターカブに取り付けてもまずまずのデザインです。

このバッグのいいところは、型崩れしにくいというところです。

安い防水バッグだと、荷物を入れた途端に型崩れを起こす作りの弱いものがありますが、これは底とサイドにプラスチックの板が入っており、重い荷物を入れてもシルエットが崩れずに綺麗でした。

貴重品を守る便利グッズ

防水のサコッシュです。

財布などの貴重品をまとめて入れておけます。

雨にも濡れず、貴重品をまとめておけば無くさないので便利です。

サイトを離れる場合にも、これで持ち出せるので便利ですね。

着替えを濡れから守る便利グッズ

着替えやタオルを雨から守ってくれて、さらにコンパクトに圧縮してくれるトラベルバッグです。

着替えは特にキャンプ道具の中でもかさばるものですから、圧縮させておくのは必須。

さらに防水であればなおのこと良しですね。

撥水スプレー

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タープやテントは、使用回数を重ねるとだんだん撥水効果が薄れてきます。

これは、表面に吹き付けてある撥水剤が、雨や擦れで剥がれ落ちるためです。

雨の日にスプレーすることは難しいですが、晴れの日のキャンプでタープやテントを設営したら、ついでにこれを吹き付けておけば、次のキャンプで雨が降っても安心です(室内でのスプレーはやめておきましょう)。

シーズン初めの設営時に一回吹いておけば、ワンシーズン持つはずです。

ついでにバイクのレインウェアにもどうぞ。

とは言え雨キャンプは避けた方が吉

今回の記事では、

  • ツーリング時の雨対策
  • バイクに積載する荷物の雨対策
  • サイト設営時の雨対策
  • サイト撤収時の雨対策
  • 便利グッズ

ということで、雨の日にも工夫を凝らせばキャンプはできます!という内容をご紹介してみました。

雨の日でもキャンプはできるよ。むしろ風情を感じて僕は好きだよ!

こんなふうに雨キャンプを楽しんでいるベテランキャンパーさんたちも大勢いることはいます。

確かに、雨キャンプならキャンプ場はガラ空き、虫も少なくなりますし、晴れキャンプと違う風情を感じられます。

ただ、バイクでのキャンプツーリングとなると、危険性も増大します。

  • 雨の日のバイク走行は事故を起こしやすい
  • 川の近く、斜面の近くのキャンプサイトは自然災害に巻き込まれやすい
  • 雨に濡れることによる体調の悪化

まず、バイクの走行に関して危険性が増します。

つまり、事故の可能性が高くなるということ。

次に、増水による自然災害の危険性が増します。

川の近くや地盤の緩い斜面の近くでは雨の影響による自然災害の危険性が高まります。

さらに体を濡らした場合には低体温症の危険性が増します。

バイクは車のように雨から避難する場所がありません

このような危険性は承知しておかなければいけません。

あと、単純に色々と面倒臭い

かなりデメリットが多いのも雨キャンプです。

正直言えば、避けられるなら避けたいというのが私の本音ですね。

でも、経験した事がない人は一回くらいはやっておくのも人生経験になるのではないでしょうか。

雨キャンプは準備と対策が何より大切です

もしチャレンジする場合は、ご紹介したグッズなど、入念な準備をしてから雨キャンプに出掛けてみてくださいね!

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