キャンプ系インフルエンサーがオリジナルキャンプギアを発表する理由について考察してみた

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こんにちは、あだハンです。

今回は、「キャンプ系インフルエンサーがオリジナルのキャンプギアを出すことが増えてきた」という件について、何が起きているんだろうかという考察をしてみたお話です。

キャンプを始めたばかりのころは、キャンプギアを買う場所といえばホームセンターやキャンプ用品店、アマゾンなどの通販という人がほとんどではないかと思います。

キャンプに慣れてくると、もっとオシャレだったりカッコイイもの、もっと機能的なものが欲しくなったりしてついつい財布の紐が緩んでしまいますよね(これをキャンプ沼という…)。

あれもこれも…全部欲しい❗️

みんなが持っているものとは違うものが欲しくて、ガレージブランドなどを探すようになるのも時間の問題です。

近年そうしたユーザーのニーズに応えるかのように、キャンプ系インフルエンサーさん達が自分自身で企画開発したオリジナルギアを出すようになってきました。

本記事では、

  • 「それどこで買ったの!?」と言われるかもしれない魅力的なオリジナルキャンプギア
  • インフルエンサーたちがオリジナルキャンプギアを出す理由は何か?

についてご紹介していきます。

この記事を書いた人

HONDA CT125 ハンターカブに乗ってキャンプやツーリングに出かけるのが趣味です。バイク歴は20年くらい、排気量がだんだんサイズダウンして今のハンターに落ち着きました。キャンプ歴は16年くらい、ソロでは3年くらいやっています。
ブログやTwitterYoutubeでキャンプツーリングの話題を発信しています。ぜひチェックしてみてください!

思い返すとHONDAバイクばかり乗っています。
目次

インフルエンサーのオリジナルキャンプギア

インフルエンサー業をやっている方で、Tシャツやオリジナルシェラカップ、マグなどを個人販売している方はそこそこいらっしゃいますが、ここでは特に個人(提携企業あり)でガチ物のキャンプギア開発を行っているインフルエンサーのおふた方をご紹介します。

もしこれ以外にも「こんな方もいるよ」という人は、ぜひコメントで教えてください。

FUKUさん

FUKUパート2 キャンプギア開発への道

FUKUさん(@FUKU97810073)は愛知県在住のキャンプ系YouTuberで、以前は看護師をされていたそうです。

YouTubeでのチャンネルでは、メインとサブの2チャンネルを持っており、サブチャンネルではオリジナルキャンプギア開発の過程を見ることができます。

ご自身でも、「キャンプ系YouTuberというよりキャンプギア系YouTuber」とおっしゃられているように、さまざまなキャンプ道具について、古今東西新旧問わず独特の愛情を持って解説されています。

ワークマンのアンバサダーにも就任されており、ワークマンのキャンプギア、百均のキャンプグッズなどの紹介動画も見ものです。

複数の企業とのコラボ商品を開発されていて、販売数の見込めるものはAmazonで出品しているので比較的容易に入手することができます(Amazonで常時販売できることがすごいことなんです)。

代表的な商品をご紹介しておきます。

私も愛用しているギアケースです。たくさんの小物を仕分けしてしまっておけるので、キャンプ場で「あれ忘れた!」ということがなくなります。

カンガルークーラーも思わず買ってしまいましたが、キャンプツーリングでは大きすぎてなかなか出番がありません。カンガルーというくらいですから、それぞれ独立したクーラーボックスを二重にすると、驚くほどの保冷性能を発揮します。さらに別売りのミニサイズまでカンガルーにすればキャンプ場にアイスまで持って行けます。

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カードサイズに折りたためるAir Stoveの一回り大きいサイズが「L」です。これならキャンツーにもピッタリです。

せっかくおしゃれなキャンプギアで固めても、どうしても生活感が出てしまうのがアルミホイルやキッチンペーパー、ウェットティッシュなどの消耗品のパッケージです。まとめてこれに入れておけば雰囲気を壊しませんし、使用時にも取り出しやすい工夫がされています。

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FUKUさんの完全お遊び商品です。これで美味しくお米が炊けます。

KENJI PERM CAMPさん

KENJI PERM CAMP

ムーミンに出てくるスナフキンのようなライフスタイルに憧れがあるというKENJI PERM CAMPさん(@kenjiperm)。

キャンプが好きで田舎の一軒家を借りて庭でキャンプをしたり、車中泊用の車を改造したり。

書籍や雑誌、TVといったメディア出演なども多く、最近は顔出しもされていますね。

個人で「THE GEAR」というガレージブランドを立ち上げ、刃物で有名な岐阜県関市の刃物製造企業とコラボして「タフ&ワイルド」というかっこいいナイフを作ったり、

2023.5公式サイトより

カメラバッグデザイナーとコラボして、まるでスナフキンのバックパックのようなロマンと収納の機能性を両立した「クラシックキャンパー50」というバックパックを開発されています。

>>THE GEAR公式サイト

少しお高め(品質は値段以上)ですが、ゲットできれば一生ものですね!

クラシックキャンパー50については、完全予約生産品で、すでに受注は終わっており今後の販売予定も今のところないそうです。

プレミア感がすごいです。ゲットできた376名の方おめでとうございます🎉

オリジナルキャンプギアが人気な理由

インフルエンサーによるオリジナルキャンプギアが発売されると、あっという間に売れてしまいます。

私もFUKUさんのギアケースを購入したときは、すでにこれまでの販売が2回くらいされたいたにもかかわらず、十数分で売り切れていました。

現在Amazonで販売されているギアに関しては、再販を幾度と重ね、販売数が落ち着いたものです。

なぜ、これほどインフルエンサーが出すキャンプギアが人気があるのか、その理由を考えていきたいと思います。

市場が大きい

コロナ禍にも後押しされた第二次キャンプブームがきていたことにより、市場規模が膨れ上がっていたことは無視できない要因です。

需要と供給のバランスが崩れ、Amazonの販売ページでは通常価格の倍ほどの値段がついているギアも珍しくはありませんでした。

キャンプとは全く関係のない企業までが、キャンプギア開発に次々と乗り出すといった現象が起きており、ガレージブランドも次々に誕生してきました。

「時流に乗れた」というのは間違いないと思います。

市販品はすでに市場に浸透しきっている

キャンプブームが起きてからすでに数年が経過しています。

誰もが知るようなキャンプ企業のコールマン、スノーピーク、キャプテンスタッグなどの商品は、ネット通販やホームセンター、スポーツ用品店などの実店舗の販売によって、相当な規模で市場に浸透していきました。

街中で同じ服の人に出会うとなんとなく気まずい感じになりますが、キャンプ場ではそれが当たり前すぎて、もはや何も感じないくらいです。

そうするとやはり、コアなキャンプファンは自分だけのギアを求めて右往左往しはじめます。

ガレージブランドやインフルエンサーのギアは、そんなニーズにピッタリハマったと言えますね。

インフルエンサーの発信を通じて商品の良さが十分伝わっている

インフルエンサーの発信する動画などを常々チェックしている視聴者の場合、同じ情報に何度も触れることは、その情報の対象物に対する好感度が跳ね上がることを意味しています。

動画の中で、「こんな商品を開発しています」「試作品ができました」「改良しました」「いよいよ発売開始です」と何度もその商品の情報に触れると、視聴者は「これは自分のためにある」と思うようになります(ザイオンス効果)。

そこまで影響を受けなかった視聴者にとっても、興味はあるジャンルなので、割と好意的な興味を持って商品の良し悪しを判断してくれることでしょう。

そのジャンルに詳しいインフルエンサーが企画し、目の肥えた視聴者によってブラッシュアップされた商品なのですから、市場の牽引者となりうるポテンシャルを持つのも当然です。

しかも、その商品の良さを何本もの数十分の動画で余すことなく紹介しているのですから、広告効果は抜群です。

インフルエンサーの商品に向ける情熱までもが視聴者に伝わります。インフルエンサーも視聴者の信頼を裏切るわけにはいかないため、品質や値段設定にも妥協は許されないのです。

こうして商品にストーリーが加わることで、ガッチリと視聴者のハートを鷲掴みにするのです。

インフルエンサーとのコラボは提携企業にとってもコスパが良い

インフルエンサーが個人でどれだけ頑張っていても、その商品を形にしてくれる企業がいなければ成り立ちません。

ところが今、企業はインフルエンサーとのコラボに前向きです。

通常、企業が商品を開発した場合、利益が出るだけの規模にまで育てようとすれば、その宣伝には莫大な労力とお金がかかります。

その広告・営業の部分をまるっとインフルエンサーに任せることができる訳ですから、企業にとってもコスパの良い美味しい話

さらに、インフルエンサーを通じて開発商品のターゲット層をまるっと囲い込むことができ、目の肥えたユーザーの生の声を反映することで、より良いものを開発することができます

ギア開発に向かわざるを得ない理由

さて、キャンプ系インフルエンサーが、こうした商品開発に乗り出す理由は、「いつかは自分のブランドを持ちたい」というような夢があるからでしょうか?

それも確かにあるとは思いますが、私が考えるに「将来への不安」が根底にはあると思っています。

どういうことかと言えば、「いつまでもYouTubeだけをやっていられない」ということです。

インフルエンサーは、YouTubeなどの媒体で動画を視聴者に見てもらうことで、広告収入を得ています。

ところが最近、YouTubeの広告収益が軒並み下がっているのです。

Googleが全てのYouTuberの懐具合を握っているわけですから、決して安定収入とは言えない現実があります。

もっとも確実な収入源の分散化としては、「インフルエンサーとしての影響力を利用した自分の商品販売網の確立」が有力となります。

王者として君臨していたHIKAKINも、最近カップラーメンの商品開発を行いましたね。

あれは動画ネタのためだけではなく、商品開発&販売へのシフトという文脈で実験を行ったと見る方が自然です。

今後、インフルエンサーが自分の商品を開発するという流れはますます加速していくと思います。

ギア開発ができるインフルエンサーはやっぱりすごい

少々いやらしい話をしましたが、「視聴者がインフルエンサーの食い物にされている」などと言いたいわけではありませんので、誤解なきようお願いします。

インフルエンサー達は私たちに価値あるものを提供してくれています。

価値の提供に見合った収益を得ることは、当然のことです。

そうじゃなければ活動を続けることはできません。私たちが価値を受け取ることもできなくなります。

世の中にはインフルエンサーを目指して活動している人は山ほどいます。

そんな中、フォロワーをしっかり増やしインフルエンサーを名乗れるほどになる人はそれほど多くはありません。

さらに、市場に受け入れられる商品を開発できるインフルエンサーは、今はまだ数えるほどしかいません。

そう考えると、FUKUさんやKENJI PERM CAMPさんってすごい才能の持ち主ですよね。

私もいつか、キャンプツーリングに特化したバイクギア開発なんかやってみたいと夢想しております…。

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