【セナとビーコム徹底比較】ツーリングに必須!失敗しないバイクインカムの選び方

  • URLをコピーしました!

こんにちは、あだハンです。

ツーリングでは、やっぱりインカムは欲しいアイテム、もはや必須アイテムと言えます。

セナとビーコム、よく比較されるこの人気の二種類のインカムについて、普段からインカムを使い倒している私が、今買うならどちらを選べば良いのか考察してみました。

特にセナの場合、機種ラインナップが豊富すぎて選びにくいため、どんなポイントを見て選べば良いのかも解説しています。

種類の多いインカムですが、選ぶ際のポイントは単純なカタログスペックではありません。

  • 誰と行くか(周囲がどんなインカムを持っているか
  • 何台のバイクで走るか
  • 他社インカムと接続する頻度

この三点をよく考える必要があります。

それぞれのツーリングスタイルにあったインカムの選び方を解説します。

>>オススメを先に見たい人はこちら

この記事を書いた人

HONDA CT125 ハンターカブに乗ってキャンプやツーリングに出かけるのが趣味です。バイク歴は20年くらい、排気量がだんだんサイズダウンして今のハンターに落ち着きました。キャンプ歴は16年くらい、ソロでは3年くらいやっています。
ブログやTwitterYoutubeでキャンプツーリングの話題を発信しています。ぜひチェックしてみてください!

思い返すとHONDAバイクばかり乗っています。
目次

バイクインカムで出来る事

今はマスツーリング(複数人で一緒にツーリングすること)をするならインカムは必須の物といっても過言ではありません。

数十年昔のツーリングではインカムなど普及していませんでしたが、現在はインカムが普及したおかげでマスツーリングの難易度も下がり、多くの人がインカムを使ったマスツーリングを楽しんでいます。

スマホナビとも連携できるインカムは、もはやツーリングには必須のアイテムと言えます。

インカムのメリット

インカムの主な機能は、複数人でのツーリング中に会話が出来ることです。

走行中に、一緒に走るライダー同士で会話が出来るメリットは以下のとおりです。

  • 突然のルート変更や停車指示、注意喚起など安全に関わる情報をリアルタイムに伝達できる
  • ツーリングの次の立寄箇所の相談や走行中に見かけた景色などの話ができる
  • ツーリングとは全く関係の無い面白話で盛り上がれる

特に安全に関わる情報をみんなで共有できることは、バイクツーリングを安全に楽しむ上で強力な武器になります。

インカムを持たずにマスツーリングに参加した場合、

  • 突然のルート変更に不安になる
  • 休憩箇所などでバイクを降りてから、他のメンバーの話題についていけない
  • 自分のバイクの不具合や体調不良などを走行中に伝える手段が無い

といった心配すらあります。

(もちろん主催者側には、インカムをもっていないメンバーにも配意できることが求められますが…)

ソロでもインカムを使うメリットはある

インカムを使うメリットはマスツーリングだけでなく、ソロツーリングにもあります。

  • スマホナビの音声を聞くことができる
  • 好きな音楽やラジオを流しながらツーリングできる
  • 音声メディアを使った自己啓発もできる
  • スマホから電話をかけることができる

バイクでツーリングするなら排気音や風切り音だけ聞いていれば満足という猛者は除くとして、ツーリングで数時間走っている時には、やっぱり何か音楽や音声が欲しくなるものです

国内二大勢力SENA(セナ)とB+COM(ビーコム)

SENA公式ウェブサイト
B+COM公式ウェブサイト

現在日本国内において、バイク用インカムの二大勢力と言えばSENAとB+COMです

SENAは韓国の企業で、日本法人の正規販売店から購入できる国内正規品と、並行輸入品が出回っています。

B+COMはサイン・ハウスという日本の企業の製品です。

どちらの製品も高機能高性能で、両者どちらも引けを取りません。

以前はB+COMのほうが音質が良いという評価もありましたが、現在のSENAも音質にはこだわって開発を進めており、SENAの方が良いという意見も見かけるようになりました。

セナの製品ラインナップ

豊富なセナの製品ラインナップをまずはご紹介します。セナの特徴解説まで飛びたい人はこちらから

ハイエンドモデル(QUANTUMシリーズ)

アドバンスモデル

ミッドレンジモデル

エントリーモデル

バイク以外にも

セナの特徴

Meshインターコム

Meshとは「網」のこと。

複数のセナインカム同士で網状の通信経路を構築するため、どれかの経路に不具合があっても他の経路で補完してくれるため、通信が安定していると高評価を受けています。

Meshインターコムでは、9チャンネルを使った無制限接続(オープンMesh)最大24人までのグループMeshが使えます。

接続距離は6人以上でMesh接続した場合は最大8,000mとかなり長距離です。

Meshインターコムが使える機種は、ハイエンドモデルの50系とアドバンスモデルの30Kですが、他の機種でも別売りの+Meshを買い足せばMeshインターコムを使う事ができます。

充電しながらの使用が可能

セナでは充電しながらインターコム通話を使う事が出来ます(B+COMは充電中の通話はできません)。

前日にインカムの充電を忘れた場合でも、走行中に充電を行う事が出来るのは正直ありがたいです。私も何度かこれに救われました。

Bluetooth5.0

ハイエンドモデルの50系にはBluetooth5.0が採用されています。

従来のBluetooth4.1と比較して、通信速度、接続距離が向上しています。

現在(2023.1)ビーコムには5.0対応品はありませんが、2023年春頃にB+COM SB6Xの後継機種であるB+COM SB6XRが発売予定となっており、もしかしたらBluetooth5.xに対応するかもしれません(詳細未発表)。

セナ製品の選び方

セナのラインナップは豊富すぎて、選ぶのはかなり難しいところ。

機能面で比較しようとしても骨が折れることでしょう。

機能比較一覧は公式にありますので、細かくチェックしたい人は覗いてみてください。

オススメの選び方は次のとおりです。

  • Meshインターコムを使いたいか
  • 最大接続数を オープン無制限(グループ24人)、8人、4人、2人のどれが良いか
  • 最長通話距離はどれくらいか

この三点が決まれば選ぶ機種の絞り込みが簡単になります。

50Cは4Kカメラ付き、SRL系はSHOEIヘルメット専用ですので、こちらを選ぶ人ははじめから購入目的が決まっている人ということになりますね。

これだけ豊富なラインナップから選ぶのは大変だと思うので、私がオススメできる製品をいくつかご紹介しておきます。

せっかくセナ製品を買うなら、やっぱりMeshインターコムの恩恵は受けたいところ。

そうなると、ハイエンドモデルのうち専用設計品であるSRLシリーズとカメラ付きの50Cを除いて、50系の50S50Rかアドバンスモデルの30Kに絞られます。

このクラスならBluetooth5.0の恩恵も受けられます。

これで3つに絞られました。

あとは下の比較表に各モデルの差異をまとめましたので、チェックしてみてください。

スクロールできます
機能50S50R30K
外観
出典:セナ公式

出典:セナ公式

出典:セナ公式
販売ページ Amazon
楽天
Yahoo
Amazon
楽天
Yahoo
Amazon
楽天
Yahoo
操作ジョグダイヤル3ボタンジョグダイヤル
バッテリーMeshインターコム
11時間
Bluetoothインターコム
12時間
Meshインターコム
8時間
Bluetoothインターコム
13時間
Meshインターコム
8時間
Bluetoothインターコム
13時間
オーディオハーマンカードンオーディオシステムハーマンカードンオーディオシステムプレミアムHDスピーカー
FMラジオ
ボイスコマンド日本語対応日本語対応英語対応
製品保証3年3年2年

ビーコムの製品ラインナップ

スクロールできます
製品カテゴリー備考
B+COM SB6Xハイエンドモデル2023年春頃に後継機種SB6XRが発売予定
B+COM ONEプレミアムスタンダードモデルSB6Xから「聴きトーク」機能を削り、バッテリー容量は少なめ
B+COM PLAYカジュアルモデルインカム通話機能を省いたソロ用

ビーコムはSENAと比べて製品ラインナップはシンプルです。

SB6XとONEではSB6Xを選ぶ人が多い印象ですが、インカム通話中に音楽を聴かなくても良いという人ならONEが選択肢に上がるでしょう。

ただし、バッテリーの機能面としてインカム通話連続使用時間が異なるため注意です。

製品インカム通話連続使用時間
B+COM SB6X16時間
B+COM ONE12時間

一日16時間もツーリングで走らないという人はONEでも十分ですね。

ハイエンドモデル

2023.1現在、サインハウスはSB6Xの生産を中止しています。2023年春頃に後継機種となるSB6XRが発売予定となっていますので購入予定の方は少し待った方が良いと思います。

プレミアムスタンダードモデル

SB6Xから「聴きトーク」機能を省いたモデルです。バッテリー容量もすこし少なめです。

カジュアルモデル(ソロ用)

B+COM PLAYはソロツーリング用です。

インカム通話ができませんが、スマホと連携してナビ音声を聞いたり、音楽を流したり、電話をかけることが出来ます。siriなどの音声コマンドにも対応しています。

一番のメリットはコストで、とっても安いです。

マスツーリングは絶対やらないと決めている人は、こちらの製品がおすすめです。

ソロメインだからといって中途半端な格安インカムを買うより、この値段でビーコムの堅牢性や音質が手に入るならこちらが断然お勧めです。

2022年のグッドデザイン賞を受賞しています。

ビーコムの特徴

他社製インカムとの接続がしやすい

出典:ビーコム公式
出典:ビーコム公式

他社のインカムと初めて接続する際に、セナと比較してビーコム側での操作の方ががわかりやすいというのが一般的な評価です。

セナの操作では、12秒という長押し操作があるのですが、こちらがどうにもわかりにくく(12秒の長押し中に他のコマンドの起動音がするため紛らわしい)あまり受け入れられていません。

しかしビーコムなら2秒で接続モードに入れるため、この上なくわかりやすいのです。

他社インカムからのユニバーサルインターコールを受けて接続できるため、複雑な操作が必要ありません。

ビーコムの他社インカムとのユニバーサル接続方法→公式

充電の持ちが良い

SB6Xでは16時間バッテリーが持ちますので、一泊二日のツーリングでもこなせそうです。

そのかわり、充電しながらの通話はできませんので、注意が必要です。

自動復帰機能

B+LINKで接続されていれば、途中で通信が切れてしまっても何の操作もせずに自動で復帰してくれます

走行中にインカムの操作をせずに会話に復帰できるのは大変ありがたい機能です。

機能面比較

セナとビーコムの機能面での比較をするためにフラッグシップモデルであるSENA50SとB+COM SB6Xを比較してみます。

スクロールできます
機能SENA 50SB+COM SB6X
外観
出典:セナ公式

出典:ビーコム公式
販売ページ Amazon
楽天
Yahoo
Amazon
楽天
Yahoo
同メーカー
接続方式名
Meshインターコム
(通信が安定)
B+LINK
(自動復帰機能あり)
最大接続台数オープンMesh(9チャンネル):無制限
グループMesh:24人
6人
最大接続距離8,000m1,400m
使用チップMeshチップ
Bluetooth5.0チップ
CSRデュアルチップ(Bluetooth4.1)
バッテリー
駆動時間
Meshインターコム:11時間
Bluetoothインターコム:12時間
充電しながらの通話可
16時間
充電しながらの通話不可
充電時間2.5時間2時間

ふたつのモデルの大きな違いは、接続方式です。

セナはMeshインターコムにより各デバイスがお互いに網状のネットワークを構築するため、安定した通信を実現します。

ビーコムはメッシュ接続ではありませんが、B+LINKという接続方式によりプログラム上で定期的に相手デバイスの存在を確認しながら通信を行っており、自動復帰機能を実現させています。

SENA 50SもB+COM SB6Xもチップを二つ積んでおり、インターコム通話とスマホやナビ音声の2系統の通信を行うことができます

ちなみにB+COM ONEはシングルチップなのでインターコム通話をしながら音楽を聴くことはできません。

セナとビーコム、どっちを選んだらいいのか

結局セナとビーコムのどちらを選ぶのが正解なのか、どう選べば失敗しないのか解説していきます。

周囲に合わせる

自分のバイク仲間が持っているインカムと統一させるのが最も正解です

セナにしろビーコムにしろ、インカムの機能を最大限発揮できるのは、同じメーカー同士で接続した場合です。

自分がいつも一緒にツーリングをする仲間がいて、その仲間がインカムを持っているならそのメーカーに合わせて購入するのが一番です。

使い方も聞きやすいですしね。

他社製インカムとの接続のしやすさで決める

特定のツーリング仲間がいなくて、不特定の人とツーリングに行く機会が多い人は、ユニバーサル接続(他社のインカムと接続する方式)をよく使うことになるはずですので、ユニバーサル接続がしやすいビーコムの方がメリットが大きいと言えます。

国内ユーザー数は現在ビーコムの方が多いと言われており、実際そう思います。

海外ではSENAが優勢です。

接続台数で決める

ビーコムの最大接続台数は6台が上限ですので、それ以上の人数で会話を楽しみたい場合にはセナを選ぶしかありません

接続台数が0台の場合、つまりソロで使いたい場合には、B+COM PLAYをお勧めします。

まとめ

今は昔と違って、インカムが普及したことでマスツーリングがやりやすくなりました。

マスツーリングに参加する場合には、「どこのインカム使ってる?」とまずはじめに聞かれることも多くなってきています。

ソロツーリングしかやらない人でも、スマホナビ音声や音楽など、インカムを使うメリットは大きいです。

ツーリングを楽しむライダーなら、もはやインカムは必須のアイテムと言えます。

国内での二大勢力であるセナとビーコムですが、どちらも機能面では実力は均衡しています。

セナの優位なポイント
  • 接続の安定性
  • 接続距離
  • 接続台数
  • 充電しながら使用可能
  • ラインナップが豊富
ビーコムの優位なポイント
  • 他社インカムとの接続のしやすさ
  • 本体の操作性
  • 自動復帰
  • バッテリー駆動時間
  • ユーザー数の多さ

特徴をあげれば、セナの方が接続の安定性や接続台数、接続距離などに優位性があり、ビーコムの方が他社インカムとのユニバーサル接続のしやすさやバッテリー駆動時間などに優位性があります。

自分のツーリングスタイルに合わせて上手に選ぶことが、失敗しないインカムの選び方です。

一度購入すればなかなか買い換えることのないアイテムですので、後々公開しないように機能面の不足が無いように賢く選びたいものです。

自分に合ったインカムを手に入れて、安全なツーリングを楽しんでください。

ツーリングの安全性について下記の記事も書いておりますので良かったらご覧ください。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

この記事をシェアする!
  • URLをコピーしました!
目次