女性ソロキャンパーの防犯対策について考える【女性だってソロキャンしたいでしょ】

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こんにちは、あだハンです。

先日、とある女性キャンパーがソロキャン中に男性から執拗に声をかけられるといった行為をされたことについて、ネットで話題になっていました。

今回は、女性がソロキャンプを行う際に、どうやったら少しでも安全に楽しめるのかを考えてみました。

相手の説得なんて無駄なことですから、自衛することが何より大切です。

ネットの中には、「警戒心が足りない」「女性がそもそもソロキャンすることが危険」などと言われていますが、その考え方だけでは世の中は前に進みません。

女性だって雰囲気のある場所でソロキャンプを楽しみたいのは男性と変わりません。

女性でもソロキャンを楽しむために、どんな工夫が必要なのかを考えてみたいと思います

この記事を書いた人

HONDA CT125 ハンターカブに乗ってキャンプやツーリングに出かけるのが趣味です。バイク歴は20年くらい、排気量がだんだんサイズダウンして今のハンターに落ち着きました。キャンプ歴は16年くらい、ソロでは3年くらいやっています。
ブログやTwitterYoutubeでキャンプツーリングの話題を発信しています。ぜひチェックしてみてください!

思い返すとHONDAバイクばかり乗っています。
目次

女性ソロキャンパーに話しかけに行く男性の心理

まずは、なぜ女性ソロキャンパーにわざわざ話しかけに行く男性がいるのか考えてみたいと思います。

この部分は、解説なんてしなくても普通の方ならすぐに想像できるところですが、あえて言語化してみたいと思います。

おいしい目に遭いたいと妄想している

男女のことですから、本能的に求めるものは”ソレ”ですが、行為者それぞれに満足できる程度は違います。

可愛い子と話したい

このレベルなら、男性誰もが持っている願望です。

常識の範囲内なら全く問題になりません。

しつこい場合は害悪ですが、せいぜい下心がチラチラ見えるおっちゃんといった感じです。

あしらい方をよく知っている女性ならトラブルにもなりにくいのではないでしょうか。

女友達を増やしたい

このレベルも、普通にそこそこいる感じです。

女性慣れしている男性や、遊びもやってきたおっさんに多いタイプではないですかね。

SNSやスマホの連絡先に女性の名前が並んでいることに優越感を感じていたりします。

実際は女性の扱いに慣れているという点で、比較的女性受けも良いかもしれません。

ただ、連絡先を聞きたがるのがウザいと思われるかもしれません。

普段使っていないSNSアカウントを教えるくらいに留めておきたいですね。

恋人になりたい

このレベルの行為者はほとんどいません。

ソロキャンプで実際に一目惚れしたなんて都合の良い事を言ってくる男性を信じる女性はいませんよね。

純粋な出会いを求めるならキャンプ場なんて来ずに合コンにでも行っているはずです。

本物の出会いがあったならおめでとうですが、99.999%下心でしょう。

性欲を満たしたい

一番最悪なのがこのタイプ。

考えていることはほぼ犯罪者のそれです。

残念なことに、世の中一定数が存在しています。

キャンプ場にも一定数は存在しているはずです。

一番防衛しなければいけないタイプですね。

「こんな犯罪者から女性が身を守れるのか?」と思えるところですが、防衛のポイントは相手が「あわよくば・条件が揃ったなら」と考えているところです。

女性を見下している

友達になりたいと考えているくらいならまだ良いのですが、それ以上の欲望を抱えている男性は女性を自分より格下と捉えている面があります。

ですから、もし女性に拒絶されたり攻撃されたりすると激昂する場合があるので注意が必要です。

最近ネットで見た案件でも、女性から「通報しますよ」と言われた途端に語気を強め、「なんで警察に連絡するの?」と強く迫っています。

行為者はきっと「自分は善意で声をかけているのに、なんでこの女は俺を攻撃するんだ、失礼じゃないか」という心理なのでしょう。

失礼はどっちだと思うところですが、相手は自分の行為が女性に不快感や恐怖を与えているとはこれっぽっちも思っていないわけですから、説得しようとしても全く無駄な行為です。

「女性は男性の自分の言うことをきけ」「俺が声をかけてやってるんだから感謝しろ」こんなふうに本気で信じて疑わない人種ですから、女性が反撃に出ようものなら力ずくで言うことを聞かせようとする可能性が高いです。

女性が被害に遭いやすいシチュエーション

前に少し触れましたが、防衛のポイントは相手が「あわよくば・条件が揃ったなら」と考えているところです。

行為者も、初めから女性を襲うつもりでキャンプ場に来ているという可能性は少ないと思います。

そうできる環境が揃うことで、普段蓋をしていた欲望が表面化するというのが実際のところではないでしょうか。

ある意味病気なので、自分で自分の行動がコントロールできなくなるのです。

それでは、行為に走る環境とは何か考えていきます。

女性が行為者の好みに合っている

この場合の好みとは、「素敵」「かわいい」「きれい」とは少し異なります。

痴漢が被害者を選ぶのと全く同じです。

つまり「騒がない」「おとなしい」様に見えるということです。

自分のコントロール下に入りそうな女性をターゲットに選ぶことでしょう。

他人の存在がない

行為者は、ターゲットを見つけると頭の中で妄想を繰り広げます。

その際に、行為者と被害女性以外の他人がいる場合には、妄想がしにくくなりますから妄想は広がらずに行為にまでは至りません。

他の人の存在がない場合には、病的な行為者の頭の中では妄想はずっと繰り返され、本人でもコントロールできないほど膨れ上がり行為へと走ります。

女性は逃げられないが自分は逃げられる

行為者も余程のバカでもない限り、本能的に逃げられれば通報され自分が危うくなることはわかりますし、いざという時には逃げられるようにシミュレーションをしているでしょう。

卑劣としか言いようがありませんが、行為者は自分だけは安全を確保して女性の退路を塞ぐことを考えています。

女性ソロキャンパーが被害に遭わない対策方法

行為者の心理から被害に遭いやすい状況を考察してきましたので、それを踏まえたうえで対策方法を考えていこうと思います。

他のテントからあまり離れすぎない

女性ソロキャンパーだって誰もいない場所で雰囲気のあるキャンプをしたい気持ちはよく分かりますが、いざとなったら声をあげて気づいてもらえるくらいの距離は保っておきたいところ

できるだけ複数のテントに近い方が効果は高いです。

テントを張る場所も管理棟から一番遠くの場所だったり、袋小路になっているような場所の奥などは避けた方が懸命です。

水場やトイレなどから離れすぎているのも要注意。

トイレや洗い物の際に女性一人であることが目立ってしまうと、目をつけられかねません。

防犯に強いテントを選ぶ

暗くなってくると、テントの中でLEDランタンなどを灯すと、テントの中で人が動く様子が外から手に取るように見えます。

できれば分厚い生地で、TCポリコットンやアルミ蒸着裏地などが理想的です。透けるのを防止するとともに、ナイフなどで切り裂こうとした際に裂けにくくなるからです。

さらに出入り口は二つあるテントの方が逃げやすくなるのでおすすめです。

防犯グッズを持っておく

いざという時のために、防犯グッズはしっかり用意しておきましょう。

被害に遭ったときは恐怖で声が出ないというのはよくある話。

防犯ブザーや人感センサー、クマ撃退スプレーなどを準備している人は多いと思います。

ただし、クマ撃退スプレーは護身用として持っていると軽犯罪法違反に問われる可能性がありますので、あくまでも「クマに襲われた時用に持っている」としてください

痴漢被害に遭った時に、たまたまテント内にあったクマ撃退スプレーを使ったとしても有責性の阻却事由として主張することができます。

ただし、スプレーをテント内で使えば自分自身も被害を受けることは忘れないでください

できればスプレーを使う時間があるなら逃げることを最優先に考えてくださいね。

また、夜寝ている時を見計らってテントに侵入しようとする不審者対策として、持ち運び式のセンサーライトも有効です。

テントに近づくだけで明るく照されるので牽制になりますし、不審者に早く気がつけば防犯ブザーや逃げる準備をする時間も稼げます。

時間を稼ぐという点では、テントの内側からダイヤルロックをかけておくのも忘れないようにしましょう。

泥酔しているグループには近づかない

これまで用意周到な行為者に対する対策を語ってきましたが、泥酔グループによる迷惑行為の被害もネットで見かけます。

「しつこく言い寄られた」「腕を掴まれてテントに引き摺り込まれそうになった」

こんな書き込みを見かけます。

相手は面白半分だったり、酔っ払ってわけが分からなくなっていたりしているので、女性一人で対応するのはまず無理でしょう。

キャンプでお酒を飲むのはよくあることですが、あまりにひどい状況のグループには近づかないのが懸命です。

できれば場所を動くことが最善ですが、そうもいかない状況の場合には、相手の視界に入らないようテント入り口の向きを変えたり、タープなどで目隠しをして相手の関心を買わない様にするしかないですね。

間違っても反撃しようとは思わない

襲われた時には、まずは逃げることを考えてください。

反撃しようとしても、相手の方が強いに決まっています。

もし仮にナイフでも出してしまえば、取り上げられて逆に使われてしまいます。

  • 音を出す(ブザーや大声)
  • 走って逃げる
  • 助けを求める

この3点だけに集中してください。

女性のソロキャンプをめぐる議論

本当の防犯対策は複数人でキャンプをすることですが、この記事では女性のソロキャンの防犯について考えてみました。

ネット上では、「女性が一人でキャンプをしていたら被害に遭うのは当然」のような風潮の書き込みを時々見かけます。

ほとんどの人は、危険度が高いのだからもっと防衛してほしいと考えての発言だとは思いますが、「女性がソロキャンなんてするからだ」というのは少し考えさせられます。

女性も男性と同じようにキャンプを楽しめるはずですし、今の時代その権利はあって当然です。

女性ソロキャンパーが被害に遭わないように、積極的に声かけをしていこうという意見も見受けられましたが、それもどうかと考えさせられてしまいます。

ソロキャンしていて声かけされたら、どんな理由であろうとソロキャンの雰囲気は台無しです。(声の掛け方次第ですが…)

女性専用キャンプ場ができればまだ良いのですが、現状なかなかそんなキャンプ場はありません。

また、キャンプ場オーナーによる犯罪行為まで起こっている始末です。

キャンプブームで女性キャンパーも増えている現在、女性自身による防犯対策はより一層重要度を増しています。

それとともに、女性キャンパーのニーズに合わせた防犯インフラの拡充も社会に求められているサービスだと感じます。

「キャンプはすべての危険に一人で対処する趣味だ」という層がいるのも同意しますし、それがキャンプの醍醐味と言われればそうかもしれません。

ただ、他の趣味がそうであるように、キャンプにも様々な層の楽しみ方があります。

それに答えられるだけのインフラが整備されなければ、キャンプ業界の裾野は広がっていかないと感じます。

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