こんにちは、あだハン(Twitter)です。
今回は、バイクでキャンプに行く際に、パップテント(軍幕テント)という選択肢はかなりアリなんじゃないかという話です。
- パップテント
-
軍幕テントとも呼ばれ、シンプルな作りで設営撤収がはやく、雨風をしっかり凌げる丈夫な作りのテントです。
その無骨さから近年キャンプシーンで人気を博し、多くのキャンプテントメーカーから様々なパップ(風)テントが販売されています。
バイクでのキャンプでもっぱら使われているのが、ドーム型テントとワンポール型テントです。
キャンプツーリングは通常ソロが想定されるため、1〜2人用のソロテントとなるとこの二種類がよく選ばれています(キャンプ場でもよく見るのはこのタイプですね)。
- ドーム型テント
- ワンポール型テント
私もコールマンのツーリングドームテントをこれまで使ってきましたが、パップテントに買い換えることになりました。
なぜ私がパップテントに買い替えたのか、ツーリングドームでは満足できなかった理由などお話ししていきます。
バイクのテントって何を買えばいいのかな?
パップテントってツーリング向きなの?
という方はぜひこの記事を最後までご覧ください。私が最終的に選んだパップテントについてもご紹介しています。
キャンプツーリングでよく使われているテント
キャンプツーリングでよく使われているのが、
- ドーム型テント
- ワンポール型テント
この二つです。
ドーム型テントの例
キャンプツーリングに使われるドーム型テントといえば、コールマンのツーリングドームが有名です。
LX+が最近では多いようですが、私が以前使っていたのはノーマルのツーリングドームSTでした。
他には、DODやバンドッグの製品がライダーには人気があります。
ドーム型テントの特徴
ドーム型テントの特徴としては、自立することと単体でもしっかりしていることです。
- ポールなしで自立するので、設営後に移動可能
- 風雨に強い
自立するテントなので、設営後に場所の微調整が簡単にできます。
位置が決まってからペグ打ちすることで、地面にしっかり固定されます。
撤収時には地面に接する面を乾燥させるために、ころんとひっくり返すだけで日に当てて乾燥させることも出来るのは大変便利です。
さらに、ドーム型テントはポリエステル製がほとんどで、耐水圧がとても高いという特徴もあります。
耐水圧の高さと自立する丸っこいシルエットにより、雨風に強い、つまりシェルター性能がとても高いということができます。
バイクでのキャンプでは、夜間に暴風雨に見舞われても避難する場所がありません。
いざという時に、このシェルター性能はとても頼りになります。
ワンポールテントの例
キャンプツーリングではワンポールテントも人気です。
ティピーテントと呼んだりもします。
裾をペグ打ちしてから、真ん中にポールを差し込んで持ち上げると形になります。
バンドッグやDODが人気ですね。
ワンポールテントの特徴
ワンポールテントの特徴としては、よりアウトドア感が増すといえます。
- 無骨なアウトドア感のあるデザイン
- TC素材の物も多く、火の粉に強い(焚き火がしやすい)
キャンプツーリングではドーム型テントばかりが目につきますので、ワンポールテントはおしゃれに見えますね。
さらにポリコットン素材でできたワンポールテントも出てくるようになりましたから火の粉に強く、より安心して焚き火を楽しむこともできるようになりました。
ワンポールテントはベグうちが必須です。
床面は広いのですが、円錐形に近い形をしているため、ドーム型に比べると室内空間は狭め。
少し大きめのサイズを選んだ方が良かったりします。
真ん中にポールがあるため、邪魔に感じることもあります。
ワンポールテントとコットの組み合わせはとても良い感じです。
ドーム型テントの不満点(経験から)
ドーム型テントをこれまで使用してきて、不満に感じたことを書いていきます。
- 全室が狭く、雨の日は調理が不便
- 雨よけのタープを持って行くとかさばる
- ポリエステル製で火の粉に弱いため、焚き火は離さなくてはいけない
私はこれまでずっとコールマンのツーリングドームSTを愛用してきました。
そんな中、どうしても不満として感じていた点があります。
それは前室が狭いことと火の粉に弱いところでした。
前室が狭いと、雨の日にはどうしても雨が降り込んできてしまいます。
小さなスペースでお湯を沸かしてカップラーメンを食べるくらいなら問題ありませんが、少し凝った料理を計画していた場合、雨に濡れない安全なスペースが狭いというのはなんとも使い勝手が悪いものでした。
そして、ドーム型テントはほとんどが素材はポリエステル製なのですが、この素材は火の粉が当たればいとも簡単に穴が空いてしまいます。
つまり焚き火はどうしてもテントから離す必要があり、雨天では焚き火そのものを諦めざるを得ないこともありました。
焚き火にこだわりたい場合は、やはりドーム型テントは不向きだと感じることが多かったです。
ポリエステル製テントは火の粉に弱いのは確かですが、実は焚き火の火の大きさをコントロールできれば問題なくやれます。 慣れていないと火を絶やさないように火を大きく保ちがちで、結果火の粉を多く飛ばしますが、慣れてくると小さく細く火を扱うことができるようになります。 ポリエステル製のテントの下でも、火を大きくさせないようにコントロールできれば焚き火は実際可能です。 コツとしては、
- できるだけ乾いた木を使う
- 細かく割いた薪を使う
- 一度に薪を入れすぎず、少しずつ薪を供給する
などのポイントがあります。
パップテント購入の決め手
ドーム型テントの不満点を克服するテントを探して、行き着いたのはパップテントです。
数多あるパップテントの中から私が選んだのはGOGlampingのTCパップテントでした。
前室で煮炊きできる広さ
ドーム型テントやワンポールテントと比較して、パップテントの前室は広く使えます。
テントの壁面を構成する長方形の布一枚をそのまま跳ね上げて屋根にするのですから、無駄なく前室スペースを使うことができます。
さらにGOGlampingのTCパップテントはサイドウォールがついていますので、横から降り込んでくる雨も防ぐことができます。
これで安心して煮炊きが可能です。
前室で焚き火ができる
パップテントは燃えにくいポリコットン、いわゆるTC素材で作られたものが多く、ポリエステル製のテントのように焚き火の火の粉が幕に付着しても溶け落ちるようなことはありません。
前室からアクセスできる距離で焚き火を楽しめ、体は雨に濡れない位置に陣取って焚き火の世話をすることができます。
パラつくぐらいの雨では焚き火は消えたりしないので、無理に前室内に焚き火台を入れようとしなくても大丈夫です。要は体は濡れないように前室内に居たままで、薪をくべたりつついたりできるような位置まで焚き火台を近づけられれば十分だと思います。雨の日は薪は濡らさないように注意しましょう。特に着火前は気の使い所ですね。
TC素材は燃えにくいだけで燃えないわけではありません。火の粉がついても小さく焦げたぐらいで済みますが、炎が直接当たっていればそのうち燃え出します。インナーテントはポリエステル素材を使ったパーツが多いので、テントの中にまで火の粉が入ってくるような激しい焚き火は厳禁です。
荷物が減らせる
前室がテントそのものでカバーできるので、別にタープを持っていく必要がありません。
TCパップテントはポリエステル製のテントと比べて大きくて重いものですが、別にタープを持っていくことを考えれば、全体として持っていく荷物は減らすことができます。
パップテント設営の手順
実際にどのようにパップテントを設営していくのか、手順をご紹介します。
グランドシートを敷いて、その上にインナーテントを広げます。
このときインナーの四隅をペグダウンしておくと設営中にずれません。
テント本体を被せるときは、上図のように位置を調整します。
サイドはジッパーを開いておくと、ポールが差し込みやすく、またガイロープの角度を調整するのに役立ちます。
GOGlampingのパップテントの場合、ポールを差し込むときはポールの先端の突起にまずインナーテントのハトメを通してから、テント本体のハトメを通します。
上からエンドキャップを被せておくとすっぽ抜けません。
エンドキャップの上からガイロープの真ん中を引っかけ、上図のようにテント本体の開口部に沿ってガイロープを広げます。
約90°の角度になるように広げると、見た目がキレイになります。
ガイロープをペグダウンした後、ポールでテントを持ち上げます。
ポールの立つ場所はインナーテントの角です。
スカートの部分を引っ張ってペグダウンしていきます。
このとき、開口していたテント本体のジッパーは忘れず閉じておきましょう。
ペグダウンする順番は、私は上図のようにしています。
この方がぴったり張れる気がします。
後ろ⑦は引っ張って室内空間を広げるための物ですが、インナーテントも同じ場所に引っ張るひもが付いているので内外合わせて一緒に引っ張っておくと良いです。
前室を広げて、ポールで立てれば完成です。
GOGlampingのパップテントはサイドウォールが大きく、前室の広さの余裕はたっぷりあります。
まとめ
キャンプツーリングで使われるテントには、ドーム型テントやワンポールテントが人気ですが、パップテントには以下のようなメリットがあります。
- 前室が広く、雨の日でも快適に過ごせる
- TC素材なら焚き火も直近で出来る
- 別にタープを持って行く必要が無いので全体の荷物量を減らせる
- ソロにはぴったりの無骨さがいい
パップテントも悪くない感じですね。
今回私が選んだのはGOGlampingでしたが、バンドッグとSoomloomのパップテントも良さそうで迷いました。
GOGlampingにしたのは、室内空間(特に高さ)と前室の広さ、薪ストーブ煙突用の穴があったことです。
GOGlampingのパップテントを使用している様子をYoutubeにアップしているので、よろしかったら是非ご覧ください!
他にも、ツーリングに役立つ記事を書いていますので是非チェックしてみてください。