今回ご紹介するスポットは、岐阜県高山市にある「濁河温泉」。
標高1,800mに所在する温泉街で御嶽山の7号目にあたります。
日本最高所にある温泉街と謳っており、山に囲まれた立地から周囲に市街地がなく、光害が少ないことから星空の綺麗な温泉地として紹介されることもあるそうです。
山奥の温泉地ですが、郡上や高山からのアクセスも良く行きやすい温泉街ですので、バイクツーリングにもお勧めです。
今回私は、日帰り入浴を楽しんできましたが、今度はぜひ宿泊でゆったりと来てみたい温泉地だと思いました。
気になった方はぜひお出かけしてみてはいかがでしょうか。
「次のツーリングはどこ行こうかな?」
せっかくの休日にバイクに乗るなら、良い景色が見たい、美味しいものが食べたい、素晴らしい泉質の秘湯に浸かりたい。
そういう妄想を膨らませながらツーリングマップを見てあれこれ考えるのも楽しい時間です。
しかしツーリング計画を立てるのって意外と面倒くさいんですよね。
- そもそもどこへ出かけたらいいのかわからない
- コースの難易度は自分に合っているか
- 食事やトイレ休憩をする場所があるか
- 給油の心配はどうか
- バイクから下車して観光できる場所はあるのか
などなど、考えるべきことも沢山ありますよね。
この記事カテゴリーでは、私の30年のバイクライフの中で実際に行ってみてお勧めしたいと思ったツーリングスポットをご紹介しています。
記事中では実際のツーリングに必要な
- おすすめコースと所要時間
- フォトスポットや絶景ビューポイントなどの立ち寄り箇所
- 食事処、温泉、ツーリング向き宿泊施設
- 知ってるとツーリング仲間に自慢できるかもしれない豆知識
などをご紹介していますので、ぜひ最後まで読んでいってください。
PHOTOS
どんな所なのか、まずはイメージしやすいように写真を掲載しておきます。
MAP
名古屋から濁河温泉までは下道で約4時間の距離にあります。
GoogleMapで青く表示されたルートは鈴蘭峠から濁河温泉までを示しており、およそ28km、約60分の距離です。
コースはほぼ山道ですが、舗装路でオンロードバイクでも安心して走れます。
見通しの悪い急なカーブが続く峠道ですので、走行には対向車に十分注意してください。
各ポイントをクリックすると画面内に地点名が表示されます。
各ポイントのご紹介
県道441号線(鈴蘭スカイライン/飛騨御嶽はなもも街道)
県道441号線は小坂温泉郷口交差点から濁河温泉までを繋ぐ道路で、途中鈴蘭峠へ分岐する道があります。
写真の通り、標高の高い場所では、左に絶壁、右は崖という見通しの悪い道で、途中開けた場所では御嶽山を眺めることができます。
道路パトロールの方々が道の悪い場所を調査されていました。
ご苦労様ですm(_ _)m
私たちがこうしてツーリングを楽しめるのも、こういった方々の働きあってのことですね。感謝しかありません。
御嶽を真正面に捉えてまっすぐ進む道。
快走路という他ありません。
溶岩流展望台
奥に見える御嶽山から、手前の谷に向かって溶岩流が流れた後がこの景色だそうです。
想像もつかないスケールですね。
見渡す限りの森、ため息が出そうです。
大平御嶽展望台
展望台となっていますが、草木が邪魔で見通しはあまり良くありませんでした。
多少休憩所っぽい作りをしていますので一息つくには良いと思います。
景色は先ほどの溶岩流の停車スペースの方がよく見えます。
濁河温泉市営露天風呂
この看板の先が、濁河温泉街となります。
斜めになった看板が個人的にはポイント高めです。
写真を撮り終わって出発しようとしたら、クロスカブライダーさんと道の譲り合いになってしまいました。お先にどうぞ(^O^)
温泉街にはいくつか宿が存在しており、日帰り入浴もできます。
今回は、市営の露天風呂に入ることにしました。
市営露天風呂の建物。
営業日と営業時間はHPを予めチェックしておきましょう。
受付を済ませると、石油ストーブが。
五月も末だというのに、この辺りはまだまだ気温が低く、凍えた体にありがたかったです。
標高1,800mにある濁河温泉は、通年自家用車で行ける日本最高所の秘湯と言われています。
凍えた身体を入れた瞬間に「ヴォー!ギモヂィィ!」と雄叫びを上げること必至な温泉です。
出かける前に公式HPで営業日の事前確認をお忘れなく!
*写真は濁河温泉市営露天風呂公式HPより引用
温泉宿で宿泊もお勧め
日帰り入浴でもしっかり満喫しましたが、この辺りは市街地から遠く離れており、光害が少ないことから夜の露天風呂では星空を眺めながらの入浴が期待できます。
そうなるとやっぱり宿泊もしてみたいですね。
お宿で美味しいご飯を食べて、星空を見上げながら温泉に浸かり、暖かい布団で眠る。
そして次の日の朝は高山方面に向けて再びバイクを走らせるなんてプランも素敵に感じます。
濁河温泉のおすすめポイント
- 国道441号線のワイルドなワインディングを楽しめる
- 比較的ツーリストが少なめで、秘湯感がある
- 岐阜の山々にアクセスしやすく、次の日のツーリングに備えた特別な一泊として活用できる
濁河温泉のイチバンの魅力は、その秘湯感です。
周辺は冬季にはスキー客で賑わう地区ですが、夏はツーリストが少なく、バイクツーリングにはもってこいです。
他のツーリングコースと合わせて、立ち寄ることもお勧めです。
御嶽の絶景を望みつつ、ワイルドなワインディングを楽しみたい方にお勧めしたいコースです。
注意すべきポイント
- 給油場所がない
- 食事を摂る場所がない
一方で、ちょっと留意しておいた方が良いかもしれないのが、給油ポイントが無いことです。
距離としては大したことはないので、少し街の方へ降りればGSは見つけられますが、緊急の際は少し困る状況もあるかもしれません。
このコースに限らず、山奥に入りそうな場合には、ガソリン入れられるうちに入れておくのを忘れないようにしましょう。
もし山奥でマシントラブルに遭遇した場合に備えて、普段から対応をシミュレーションしておくのも有効です。
ロードサービスなどの連絡方法もしっかり事前確認をしておきましょう。
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合わせて行きたい近隣コース
- 野麦峠
まとめ
鈴蘭高原からはおよそ28km、約60分の道のりですが、その途中、ガソリンスタンドや食事をとる場所が一切ありませんのでそこのところだけは留意しておく必要があります。
また見通しの悪い道が続くので、景色に視線を取られて対向車に気付くのが遅れるなんてことにもなりかねない誘惑の多い道路です。
ただ、それだけ感動もひとしおなわけで…
温泉の魅力も一度味わっていただきたいとお伝えする他ありません。
郡上や高山方面へのツーリングを計画されているなら、濁河温泉もぜひ候補地にいかがでしょうか?
私のように山を走るのが好きな方は、万が一のことを考えてバイク専門のロードサービスへ加入しておくことをお勧めします。
山で動けなくなった場合、保険付帯のロードサービスでは無料レッカー距離50kmとかすぐに超えてしまいますからレッカー料金だけでもかなり高額になってしまいます。
トラブルに万全に備えて、ガンガン山に入っていきましょう!