今回ご紹介するスポットは、長野県木曽町にある「開田高原」。
御嶽山麓に広がる高原は、標高1,000メートル以上。
真冬にはマイナス20℃も珍しくなく夏でも気温が30℃を超えないなど、避暑地やツーリングスポットとして有名です。
名古屋から下道で約3時間、木曽馬とそばのふる里とうたわれ、御嶽山麓の高原道路は走りやすく気持ちの良いツーリングコースです。
今回は、入り口の街となる木曽福島も少しだけご紹介しつつ、国道361号線沿いの立ち寄りスポットをご紹介していきます。
「次のツーリングはどこ行こうかな?」
せっかくの休日にバイクに乗るなら、良い景色が見たい、美味しいものが食べたい、素晴らしい泉質の秘湯に浸かりたい。
そういう妄想を膨らませながらツーリングマップを見てあれこれ考えるのも楽しい時間です。
しかしツーリング計画を立てるのって意外と面倒くさいんですよね。
- そもそもどこへ出かけたらいいのかわからない
- コースの難易度は自分に合っているか
- 食事やトイレ休憩をする場所があるか
- 給油の心配はどうか
- バイクから下車して観光できる場所はあるのか
などなど、考えるべきことも沢山ありますよね。
この記事カテゴリーでは、私の30年のバイクライフの中で実際に行ってみてお勧めしたいと思ったツーリングスポットをご紹介しています。
記事中では実際のツーリングに必要な
- おすすめコースと所要時間
- フォトスポットや絶景ビューポイントなどの立ち寄り箇所
- 食事処、温泉、ツーリング向き宿泊施設
- 知ってるとツーリング仲間に自慢できるかもしれない豆知識
などをご紹介していますので、ぜひ最後まで読んでいってください。
PHOTOS
どんな所なのか、まずはイメージしやすいように写真を掲載しておきます。
MAP
名古屋から開田高原までは下道で約3時間、およそ140kmの距離にあります。
GoogleMapで表示の通り、今回のコースはノンストップで約1時間半、60kmの行程です。
名古屋から開田高原まで国道19号線を北上するのですが、ビュースポットであるキビオ峠をご紹介したく、木曽福島で少しだけ寄り道をしてスタート地点とさせていただきました。
各ポイントをクリックすると画面内に地点名が表示されます。
各ポイントのご紹介
キビオ峠
国道19号木曽福島から少しだけ寄り道をすると、のんびりとした峠みちを走ることができます。
キビオ峠からは御嶽山と乗鞍を展望することができます。
これからあの山に向かって走っていくと思うとワクワクするスタート地点です。
木曽福島市街地
国道19号を走っているだけでは知ることのできない、風情あふれる宿場町。
バイクを停めてゆっくり散策したい気持ちに駆られます。
和菓子店「御菓子司 田ぐち」。
この辺りでは有名なお店で、この日も朝イチから多くのお客さんが行列を作っていました。
夏場はアイスが人気だそうで、あわよくば食してやろうと思って立ち寄ってみましたが、駐車場もいっぱいで早々に諦めました。
今度絶対に食べにくる!
安倍晴明の墓
木曽福島から国道361号線を走っていると現れる安倍晴明のお墓。
「京都の御人ではなかったっけ?こんなところにお墓?」と思わずにはいられません。
しかもおそらく個人所有の畑の一角に祀られており、否応にも好奇心を刺激されます。
開田高原(国道361号線)
国道361号線でグングンと高度を上げ、このトンネルを抜ければ開田高原となります。
トンネル入り口の上部に大きな看板が。
開田高原の看板。
ここからいよいよ高原らしいルートに入っていきます。
白樺の森が雰囲気を出しています。
この日下界は25℃くらいでしたが、高原は20℃くらいで少し肌寒く感じました。
木曽馬の里
木曽馬の里は見学無料です。
乗馬体験もやっています。
雲がかかっていますが、奥に見えるのが御嶽山です。
なんとも壮大な環境ですね。
なんとも羨ましい環境で育てられています。
できればキャンプ施設も併設してほしい。
そば処まつば
そば処まつばさんでお蕎麦をいただきました。
この日は多くのライダーさんたちが訪れていました。
すんき蕎麦定食1,540円
すんきとは、かぶ菜を乳酸醗酵させた木曽地方の食品で、お味はいわゆるおばあちゃんの味。
食べ始めは薄味で微妙に感じたのですが、食べ進めるにつれて発酵食品の旨みが効いてきて、だし汁のように後を引く美味しさを感じました。
柳又ビュースポット
御嶽山を一望できるビュースポットです。
数台分の駐車スペースが設けられています。
傾斜があるので、バイクは駐車に注意。(間違ってもフロントを坂下に向けないように)
九蔵峠展望台
柳又ビュースポットから少し登った場所にあります。
この日(2024.6上旬)は工事で通行止め箇所があったため、迂回路を使って高山方面からこの場所に辿り着きました。
駐車場から数十メートル先に展望デッキが設けられています。
御嶽山麓と高原が一望できます。
県道20号線〜国道19号線
往路は国道361号線を使ってきたので、帰りは県道20号線を走ってみました。
県道20号線を使えば、御嶽湖の牧尾ダムにも立ち寄れますので時間があればお勧めです。
19号線手前で道の駅三岳で休憩をとりました。
国道19号線に戻ってきました。
道の駅木曽福島があります。
三岳よりもこちらの方が規模が大きく、お土産を買うなら木曽福島の方が品揃えは良いと思います。
高原宿で宿泊もお勧め
開田高原には別荘地が点在し、高原らしいペンションや宿が充実しています。
標高が高いため、星空観察もお勧めです。
宿泊を予定しているなら、開田高原を拠点とし翌日は下呂や高山方面の温泉地に向かうプランもお勧めです。
開田高原のおすすめポイント
- とにかくバイクで走っていて気持ちがいい
- 木曽馬の見学ができる
- 休日には多くのライダーが訪れるため、バイク好きにお勧め
開田高原のイチバンの魅力は、バイクツーリング向きの快走路です。
白樺の森や、見通しの良い高原道路。
とにかく走っていて気持ちが良いルートがずっと続きます。
多くのライダーたちが訪れるツーリングコースであり、休憩できる場所には必ずと言っていいほどバイクが停まっています。
食事処やビューポイントも整備されており、立ち寄りスポットが多くあります。
木曽馬の里での見学は無料でできるので、ぜひ足を運びたいですね。
注意すべきポイント
- 快走路なのでスピードの出し過ぎに注意
今回のルートは、特に注意すべきポイントはありません。
国道19号線からもさほど離れておらず、給油が心配になったとしても、すぐにガソリンスタンドに辿り着けると思います。
ただ、とても走りやすいルートが続くため、スピードの出し過ぎには注意したいところです。
峠道もあり、他のバイクも多く走っていることから事故には十分注意です。
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合わせて行きたい近隣コース
- 野麦峠
まとめ
開田高原は、バイクツーリングのしやすいおすすめのスポットです。
国道361号線はよく整備された道路ですが比較的直線のコースで標高を上げていくため、車や大排気量のバイクがスイスイと気持ちよさそうに走っていく一方、私のように原付二種でツーリングをする人にとっては馬力が足りないと感じる場面も多いかもしれません。
実際今回、途中で何台ものバイクや車に道を譲りました。
つい「大型に乗り換えようかなぁ」なんて思ったりして。
大きな排気量のバイクに乗ってみたいなぁなんて思わせるほど、バイク乗りには魅力あふれるコースなので是非一度お出かけください。
ただし、スピードの出し過ぎにはご注意を!
私のように山を走るのが好きな方は、万が一のことを考えてバイク専門のロードサービスへ加入しておくことをお勧めします。
山で動けなくなった場合、保険付帯のロードサービスでは無料レッカー距離50kmとかすぐに超えてしまいますからレッカー料金だけでもかなり高額になってしまいます。
トラブルに万全に備えて、ガンガン山に入っていきましょう!