こんにちはあだハンです。
今回はバイクでのソロキャンプにこれから出かけようと思っている方向けに、キャンプツーリングに向いているランタンについて考察してみました。
車でのキャンプならどんなランタンでも持っていけますが、バイクだとやっぱり積載が気になるところ。
それに、高級なランタンを持って行って、バイクの振動で壊したなんてことは避けたいですよね。
そうなると、やっぱりおすすめするのはLEDランタンです。
ところが、私はどうしても燃焼系のランタンが好きなのです。
せっかくソロキャンプに出かけるのだから、たっぷりと雰囲気を味わいたいじゃないですか。
そこで、バイクでも持っていけそうな燃焼系のランタンをあれこれ探してみました。
一回のキャンプツーリングで必要なランタン数や種類、必要なシチュエーションなどもご紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。
キャンプツーリングにおすすめなのはLEDランタン、だけど雰囲気が足りない
バイクでのソロキャンプにランタンを持っていくとすると、どうしても気になるのはそのサイズや積載方法です。
車と違ってバイクでは荷物をコンパクトにまとめる必要がありますし、振動もあるため壊さないように注意が必要となります。
オイル系のランタンの場合には、中にオイルを入れっぱなしにしておくと、漏れて他の荷物を汚す原因ともなります。
そういう点を考えると、どうしても選択肢はLEDランタンに絞られてしまうんですよね。
LEDなら軽量コンパクト
LEDランタンはバッテリーで点灯しますから、燃焼系ランタンのように燃料タンクは必要ありません。
キャンプでのメインのランタンは少なくとも6時間程度は点灯してもらいたいので、燃料が必要なランタンの場合、300〜600mlの容量タンクが欲しいところ。
ガスランタンならOD缶やCB缶が必要となります。
それに比べてバッテリーならサイズが小さくてすみます。
LEDランタンなら発光部品がとても小さく、燃焼系ランタンよりもかなり明るいのに小型です。
最近のLEDランタンは充電バッテリーとしても使えるものが多いので、スマホの充電にも使えて便利です。
なんといっても取り扱いが楽
LEDランタンはバイクに積載しても、簡単に壊れるものではありません。
燃焼系ランタンのガラスホヤのように割れる部品やマントルのように衝撃に弱い部品もありません。
LEDランタンは箱体がプラスチックや樹脂でできていますから、振動には比較的強いです。
アウトドア用に作られているものなら防水機能があるものがほとんどですから、雨の日にもテント外に出したまま使用できます。
燃料の煩わしい取り扱いが一切ありません。
取り扱いのしやすさで言えば、LEDランタン一択となると思います。
LEDランタン選びの注意点【昼光色では雰囲気が台無しに】
キャンプ場では夜間、他のキャンパーさん達のサイトでも、焚き火やランタンの灯りがいい雰囲気を作っています。
真っ暗なキャンプ場で、所々でともる焚き火の灯りや、テント内から漏れ出るかすかな明かりはまるで小さな町のよう。
しかしながら時々目もくらむような白色の大光量の明かりをいくつも使って、サイト全体をこれでもかと照らしているキャンパーさんがいます。
もう、そうなるとキャンプというより夜間の工事現場ですよ。
キャンプは基本自由だし、グルキャンでわいわい楽しむキャンプも全く否定はしませんが、もう少し雰囲気を楽しみませんか?と言いたくなります。
雰囲気を楽しむためにも、白色の明かりより暖色系の明かりで雰囲気を出したいものです。
最近のLEDランタンは昼光色(白色)と暖色(オレンジ色)を両方使えるものも多いので、暖色が使えるものを是非選んでみてください。
LEDより燃焼系が好き!LED以外のキャンプツーリングで使えるランタン
暖色系がいいという話をしましたが、より雰囲気を楽しみたいなら、燃焼系のランタンがおすすめです。
というより、ぜひ燃焼系のランタンをいつかチャレンジしていただきたいなと思っています。
燃焼系のランタンと一口に言っても、マントルなどの発光体を使うものと炎そのもので照らすものがあります。
明るさは発光体を使うランタンの方が明るく、炎は暗いのですが炎はゆらめく姿が雰囲気をかなり出してくれますので、テーブル周りに置く小型のものがおすすめです。
燃焼系ランタンはLEDランタンと比べて光量が少ないものが多いのですが、キャンプに慣れてきたらこうした「めんどくさい系のギア」を使いこなす楽しみというのも、アリなんじゃないかと思いませんか?
どんな種類があるの?何がおすすめ?という方、是非ご覧ください。
ガスランタン
燃料に可燃性ガスを使うランタンです。
OD(アウトドア)缶を使うタイプと、CB(カセットボンベ)缶を使うタイプがあります。
OD缶
CB缶
どちらを使うか迷った場合には、自分がお使いのガスバーナーと同じ燃料のものを選ぶのがおすすめです。
使い回しができるので余分な荷物を持って行かなくて良いからです。
バイクの積載量をコンパクトにするためには押さえておきたいポイントですね。
ガス缶は寒い気候では気化しにくく炎が不安定になりますので、もしマイナス気温などの環境下で使用する場合があるなら、レギュレーターなどの機能が付いているものの方が安心です。
オイルランタン
オイルランタンには使う燃料によっていくつか種類があります。
オイルランタンというと一般的にパラフィンオイルランタンのことを言い、ガソリンを使うランタンはガソリンランタンと言ったりするのですが、ここでは石油系の液体燃料を使うランタンとして一括でご紹介します。
- パラフィンオイル(灯油が使えるものもあり)
- ホワイトガソリン(マルチフューエルタイプもあり)
- アルコール
- キャンドル
パラフィンオイル
パラフィンオイルは、成分としては「液化したロウソク」です。
パラフィンオイルには、虫除け効果のあるパラフィンオイルもあるので、キャンプでは重宝しそうです。
パラフィンオイルランタンには白灯油が使えるタイプも多いですが、多少煤が出るためわずかでも煤が出るのがいやならパラフィンオイルの方が良いですね。
結論から言えば、現在は「白灯油=灯油」と思って構いません。 昔は白灯油の他に精製度の低い茶灯油というものがあり、それぞれ1号灯油・2号灯油と呼ばれていました。 昔の茶灯油は工業用機械燃料として使われていましたが現在は流通していません。 ということで、流通している普通の灯油=白灯油というわけです。
ホワイトガソリン
ガソリンランタンは大型の大光量のランタンがほとんどです。
ポンピング(タンク内の圧力を手動で上げる)して使うため、気温に左右ず寒冷地でも使用できます。
ガソリンバーナーを使っている方は、ガソリンランタンを選ぶのも良いと思います。
いろんなところで言っていますが、燃料は共有したほうが絶対楽です。
下で解説しますが、ホワイトガソリンと自動車燃料用ガソリンの両方が使えるマルチフューエルタイプを使う場合、なんとバイクのガソリンと燃料共有ができてしまいます。
ランタンの燃料をガソリン携行缶で持っていくことになるため、バイクの予備燃料としても使えちゃいますので、ロングツーリングではもしかしたらこのマルチフューエルタイプのランタンが一番最強なのでは?と思えます。
ただやっぱりガソリンですから、取り扱いは非常に気を使いますね。
燃料のホワイトガソリン(白ガス)は、自動車燃料用ガソリン(赤色に着色してあるため赤ガスと呼ばれます)よりも精製度が高く、海外では機械類などの洗浄用として売られているそうです。 日本ではバイクのレストアなどで灯油をパーツ洗浄に使うことはありますが、ホワイトガソリンを使うことはほとんど見ませんね。 日本のホワイトガソリンはキャンプ燃料として売られているものが多く、値段も通常のガソリンより高いので流石に洗浄用に使うことはありません。 ハイオクガソリン(プレミアムガソリン)は、レギュラーガソリンよりもオクタン価を上げるために添加物が入っています。これがランタンを痛める原因となりますので、基本的には使えないと思ってください。
時々、ホワイトガソリンと白灯油を混同している方がいますが、同じ色を指す言葉が入っているからと言っても二つは全くの別物です。 事故につながるので、使用するランタンやバーナーの対応燃料はしっかりと確認しておいてください。 お店のキャンプ用品コーナーで、横に並べて売られていることがありますが、あれは間違える原因ですから、なんとか気を配ってもらいたいものです。
アルコール
アルコールは明るいところでは燃焼の炎が視認できないため、慣れていないと大変危険です。
(芯から出る炎は黄色混じりの青い炎です)
危険性も高いためか、あまりメーカー側からは製品が出ていませんが、単純な作りのランプでもあり、自作するキャンパーさんたちも結構いたりします。
パラフィンオイルよりも暗めですが、炎がゆらめきやすく、眺める分には十分楽しめます。
アルコールバーナーと燃料が共有できるので、お持ちの方はお遊びアイテムとして持っていくのも良いかもしれません。
ランタンというよりランプのカテゴリーですね。
キャンドル
「ロウソク」です。
私の好きなメーカーは、UCOです。
ランタンとして割としっかり考えられたデザインで、アウトドア向けの製品を出しています。
ガラス部分は下部に収納できるため、コンパクトになり振動の多いバイクでの持ち運びにぴったりです。
UCOの他にも、様々な形や香りのタブキャンドルを使った卓上を彩る小型のランタンなども出ています。
ちなみにUCOのキャンドルランタンは、ロウソクの代わりにオイルランタンに交換する方法もありますので、気分によって変えることもできて使いやすいですね。
気になる方は是非チェックしてみてください。
ランタンに一般的に言えることですが、ランタン下部はどうしても暗くなるため、ランプシェードはぜひ併せて購入した方が良いですよ。
キャンプツーリングで必要な光源数
ランタンの種類について解説しましたが、次はキャンプツーリングでは幾つランタンを持っていく必要があるの?というところを解説します。
- メインとなる明るいランタン
- テーブル周りを彩る雰囲気演出用ランタン
- 手元を照らすLEDヘッドライト
- テント内で使うLEDライト
メインとなる明るいランタン
サイト全体を明るく照らすランタンです。
広い範囲を照らす必要があるため、大型の大光量のものとなります。
虫を明るさで引き寄せて、テーブル周りから遠ざけるという使い方もします。
テーブル周りを彩る雰囲気演出用ランタン
食卓やリビングスペースを局所的に照らす、雰囲気重視のランタンです。
少し暗めの燃焼系ランタンを使って、雰囲気を楽しみます。
サイズの小さいランタンを複数個、効果的に使って雰囲気を出すのも良いですね。
手元を照らすLEDヘッドライト
料理している最中、暖色系のランタンでは食材の焼け具合などが良くわからない時があります。
肉の生焼けで翌日お腹を壊すなんて嫌ですね。
料理中だけはLEDの白色ライトを使って火の通り具合を確認することも良くあります。
手元だけを照らしてくれれば良いので、ヘッドライトや小型のLEDランタンがおすすめです。
夜中にトイレに行く時にも、足元を照らすのに役立ちます。
テント内で使うLEDライト
テント内は火気厳禁です。
使えるのはLEDライトぐらいです。
手元用の小型LEDランタンがあれば、そのまま使えます。
ツーリング途中のバイクメンテにLEDライトが必要な場合も
ツーリングの途中でバイクの調子が悪くなった、なんてことは想像もしたくないですが、意外と起こります。
それが夜の山道だったら、あたりは真っ暗です。
そんな状況で、悠長にオイルランタンに灯りをともしていられませんよね。
ガソリン漏れなんかしていた時には、絶対に火気を近づけてはいけません。
「とりあえずバイクの様子を確認しよう」という時には、やっぱりLEDライトは必要となります。
スマホのライトでは固定もできませんし、いざという時のためにバッテリーは温存しておきたいですから。
キャンプで使えるヘッドライトや小型LEDランタンはそんな時に役立ちます。
バイクでのキャンプギアの積載のうち、ライトの積載場所はすぐに取り出せる位置に固定しておいた方が良いです。 真っ暗の中、積載したキャンプギアは簡単には降ろせませんし、手探りでライトを探す羽目になるかもしれません。 私はいつも、ハンドルバッグに入れています。 目を瞑っていてもすぐに手探りで取り出せるからです。 「いつもここに入れている」と分かっていれば焦る必要もなくなります。
一緒に持っていきたいランタン周りアイテム
ランタンとともに一緒に持って行った方が良いアイテムについてご紹介します。
ランタンスタンド
メインランタンはテントによってはポールに引っ掛けたりできますが、テントから少し離した場所に設置したい場合には、ランタンスタンドが便利です。
その辺に落ちている木を使えば雰囲気も出てなお良しですが、いつも木があるとは限りませんからね。
テーブル周りのランタンも、テーブルに置いているだけでなく、少し高い位置に設置してみるなどのアレンジを加えたい場合には、ランタンスタンドが必要になってきます。
ランタンケース
ガラス製の部品があるようなランタンを使う場合には、ランタンケースが必要です。
バイクの振動で割れるのを防ぐためです。
ランタンの輸送時はオイルを抜いておくものですが、多少の臭いや漏れはあるので、専用ケースを確保しておくのが良いです。
市販されている専用ケースなら見た目も良いものがありますが、私はダイソーのそれっぽいバッグを使っており、隙間にはプチプチの緩衝材を詰めています。
今のところそれで私のカメヤマオイルランタンが壊れたことはないです。
多分もっと高級なランタンを買った場合には、良いケースを買い直すと思います。
燃料ボトル
オイルランタンの燃料を持ち運ぶためのものです。
ランタン自体に完璧な漏れ防止機能がついていることは稀ですので、使う直前に燃料を給油し、使い終って余った燃料は回収する必要があります。
使いやすい燃料ボトルとは、漏れないことと燃料が注ぎやすいことです。
まとめ:LEDは基本だけど燃焼系ランタンもチャレンジしてみよう
バイクでのキャンプツーリングでは、
- 軽量コンパクト
- 取り扱いがしやすい
という理由から、やっぱりLEDランタンが基本となります。
最近のLEDランタンは雰囲気を演出してくれる高機能製品もありますが、やっぱりキャンプに慣れてきたら燃焼系ランタンも使いこなしてみたいところ。
燃焼系ランタンは燃料の種類で大きく分けると以下のように分類されます。
- パラフィンオイル(灯油が使えるものもあり)
- ホワイトガソリン(マルチフューエルタイプもあり)
- アルコール
- キャンドル
キャンプで使うランタンは、用途ごとに使い分けるのが普通です。
用途ごとに最適なランタンをまとめると以下のようになります。
メインの明るいランタン | テーブル周り | 手元を照らす | テント内で使う |
---|---|---|---|
・大型LEDランタン ・ガソリンランタン ・オイルランタン ・ガスランタン | ・オイルランタン ・ガスランタン ・小型LEDランタン | ・ヘッドライト ・小型LEDランタン | ・小型LEDランタン |
緊急のバイクメンテ用にはテント内で使う小型LEDランタンが使えます。
バイクでのキャンプでは、荷物を減らすためにはキャンプ全体でできるだけ燃料を使い回すことを考える必要があります。
例えば、料理用にOD缶ガスバーナーを使うのであればランタンもOD缶を使うものを選ぶ、ガソリンバーナーを使うのであればランタンもガソリンランタンを選ぶといった具合です。
レギュラーガソリンが使えるもので揃えるなら、バイクの燃料とも共有できます。
ただ、卓上ランタンとしてはガソリンランタンは大型すぎるため、コンパクトサイズのキャンドルランタンやパラフィンオイルランタンを結局は持っていくことも。
基本のLEDランタンは持っていくとして、どれかひとつお気に入りの燃焼系ランタンを使ってみるというスタイルが最初はおすすめです。
次のキャンプにはぜひ新しいランタンを試してみてください!